中外製薬のニュースリリースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者や株主・投資家の皆さまへの情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。

2020年12月25日

血友病A治療薬ヘムライブラの創製に関し、第4回日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞を受賞

 中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役会長 CEO:小坂 達朗)は、血友病の基礎・臨床研究の最先端を担う公立大学法人奈良県立医科大学 小児科学教室と協働して取り組んだ「血液凝固第VIII因子機能を代替するバイスペシフィック抗体医薬の創製」に関し、「第4回日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞」を同大と共同受賞したことをお知らせいたします。

 日本医療研究開発大賞は、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例の功績を称え、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めるための賞と位置付けられています。平成29年度に開始され、4回目となる今回、血友病A治療薬として広く世界で使用されている当社製品ヘムライブラ®の創製について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進の視点から特に顕著な功績が認められ、厚生労働大臣賞を授与されました。

  代表取締役社長 COOの奥田 修は、「今般、日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞を奈良県立医科大学と共同受賞できたことを大変光栄に思います」と述べるとともに、「コロナ禍により、医療分野における研究開発の意義と難しさが改めて認識されています。今後も独自のサイエンス力・技術力を基盤とし、中外製薬にしかできないイノベーションで世界の患者さんに貢献すべく、引き続き邁進してまいります」と語っています。

  奈良県立医科大学 副学長 医学部長 嶋 緑倫 教授は、「ヘムライブラは出血を予防するだけでなく、血友病Aの患者さんの生活や活動性を大きく改善するポテンシャルを持っています。さらに、ご家族の負担も大幅に軽減しています。また、ヘムライブラは国際的にも高く評価され、多数の患者さんに使用されています。このような製剤の開発に参加できたことは血友病の専門医として大きな喜びです」と述べています。

受賞概要
賞名 日本医療研究開発大賞 厚生労働大臣賞
タイトル 血液凝固第VIII因子機能を代替するバイスペシフィック抗体医薬の創製
受賞者名 中外製薬株式会社
公立大学法人奈良県立医科大学 副学長 医学部長 嶋 緑倫
功績 中外製薬は、血友病Aで欠乏/欠損している第VIII因子の機能を代替するため、活性型第IX因子と第X因子を架橋するバイスペシフィック抗体を創製し、奈良県立医科大学との共同研究を経て、エミシズマブ(ヘムライブラ皮下注)として実用化した。本剤は、現在、世界90カ国以上で承認されている。

 ヘムライブラについて
 ヘムライブラは、当社独自の抗体エンジニアリング技術を用いて創製されたバイスペシフィック抗体です。本剤は活性型第IX因子と第X因子に結合し、活性型第IX因子による第X因子の活性化反応を促進することで、血友病Aで欠損または機能異常を来している第VIII因子の補因子機能を代替します1, 2)。本剤は、2017年11月に米国食品医薬品局(FDA)より血液凝固第VIII因子に対するインヒビターを保有する成人および小児の血友病A(先天性血液凝固第VIII因子欠乏症)に対する週1回の皮下投与による予防投与療法に対し世界で初めて承認されて以来、現在では世界90カ国以上で承認されています。

上記本文中に記載された製品名は、法律により保護されています。

出典
1) Kitazawa, et al. Nature Medicine 2012; 18(10): 1570
2) Sampei, et al. PLoS ONE 2013; 8(2): e57479

以上

本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部

  • 報道関係者の皆様
  • メディアリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0881
  • mailto: pr@chugai-pharm.co.jp
  • 投資家の皆様
  • インベスターリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0554
  • mailto: ir@chugai-pharm.co.jp
  • Facebookのシェア(別ウィンドウで開く)
  • ポストする(別ウィンドウで開く)
  • Lineで送る(別ウィンドウで開く)
  • メールする(メールソフトを起動します)
トップに戻る