2022年04月21日

  • 研究開発

中外製薬、Snowflake導入により、保有データの全社利活用を加速

~スノーフレイクは、医療・ライフサイエンス分野における海外の経験と実績を国内において初めて展開~

中外製薬株式会社
スノーフレイク

 中外製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 CEO:奥田 修、以下 中外製薬)とスノーフレイク(所在地:東京都渋谷区、社長執行役員:東條 英俊)は、中外製薬が、スノーフレイクの提供するデータクラウドプラットフォーム “Snowflake” の利用を開始したことをお知らせします。

 Snowflakeは、ガバナンスとセキュリティを担保し、部門やプロジェクトを超えて最新のデータを利活用できるクラウドベースのデータプラットフォームです。中外製薬は、イノベーションの推進に向け、各機能/部門が保有するデータの全社での利活用を加速させます。

 製薬企業は、医薬品の研究から開発・販売に至るバリューチェーン全体で、膨大で複雑なデータを扱っています。イノベーションの加速には、保有するデータを統合し、各機能が相互利用できる環境整備が重要な課題です。中外製薬は、デジタル戦略「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」の基本戦略のひとつに「デジタル基盤の強化」を掲げ、各部門・プロジェクトで保有するデータの統合・利活用を推進しています。革新的新薬創出の高度化と加速には、研究本部をはじめ全社で、機密性の高い大規模データの安全かつ迅速な解析環境への適応に課題がありました。また、医療関係者に対する情報提供のさらなる高度化には、組織横断的なデータ統合基盤が必要でした。

 スノーフレイクは、データクラウドを通じて企業や組織が内外の膨大なデータを効率よく蓄積・分析・活用できるよう支援しています。中外製薬は今回、最適なデータプラットフォームとしてSnowflakeのデータクラウドを選択しました。これにより、サイロ化したデータの統合、データの発見と安全な共有、多様な分析ワークロードの実行を実現し、ヘルスケア&ライフサイエンスデータクラウドを通じてデータのモビライズを図ることができます。また、単一のパブリッククラウドに依存しないSnowflakeの接続環境は、安全・安心で効率的なアクセスを可能にし、これも中外製薬がSnowflakeを選択した理由のひとつです。

 中外製薬は今後、各部門やプロジェクトが保有するデータをSnowflake上で統合し、当社のデジタル・IT基盤Chugai Scientific Infrastructure(CSI)と連携させることで、全社で利活用できる解析環境の整備を進めていきます。これにより、データガバナンスの強化、セキュリティリスクの低減およびコスト削減が期待されます。創薬機能では、信頼性の高い多くの実験データと仮説に基づいたシミュレーションおよびモダリティ横断的な分析等により、医薬品候補物質の評価の加速などデータの価値最大化・生産性向上が期待されます。バリューデリバリー機能では、営業・メディカル・安全性の三本部で保有するデータの利活用により、顧客の求める価値を最適なコミュニケーションで提供する、革新的な顧客エンゲージメントモデルの高度化を目指します。また、効果・安全性予測に関する社内データを統合的に活用し、個別化医療に資する独自エビデンスを創出していきます。

【データと解析環境が全社的に活用されるイメージ】

【創薬におけるデータ活用のイメージ】

 今回の発表は、スノーフレイクにとって医療・ライフサイエンス分野における国内初となる事例です。中外製薬は抗体エンジニアリング技術をはじめとする独自の創薬技術基盤を強みとする、研究開発型の製薬企業であり、そのデータ統合基盤としてSnowflakeが選ばれたことは、大きな意義があります。医療・ライフサイエンス分野では、最高水準のデータセキュリティやガバナンスの確保といった厳しい要件が求められ、スノーフレイクは、データクラウドを通じて医療提供の最適化、医療や経営における意思決定の強化、治験から製品化までの期間短縮を支援しています。海外ではすでに豊富な実績を有しており、そこで培った経験やノウハウ、ならびにエンタープライズグレードのサポートを国内においてさらに展開していきます。

【各社コメント】

 イノベーションのさらなる加速には、保有データを利活用できる環境整備が製薬企業共通の課題です。データの一元管理を可能とするSnowflakeデータクラウドと当社のデジタル・IT基盤CSIを連携させることにより、大規模データ解析を安全かつ迅速に進める環境が実現できます。中外製薬は「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」の基本戦略のひとつに「デジタル基盤の強化」を掲げ、創薬、バリューデリバリーをはじめ全社で、保有するデータの利活用を加速させていきます。

中外製薬株式会社 上席執行役員 デジタルトランスフォーメーションユニット長 志済 聡子

 今回当社は、医療・ライフサイエンス分野における国内で初めての事例を発表することができました。同分野における国内有数の企業である中外製薬に我々のデータクラウドを評価いただけたことを心から光栄に思います。スノーフレイクは中外製薬がヘルスケアイノベーションを推進し、患者様をはじめあらゆるステークホルダーに向けて一層優れたアウトカムを実現できるよう支援してまいります。

スノーフレイク 社長執行役員 東條 英俊

■中外製薬株式会社について
 中外製薬(本社:東京)は、抗体エンジニアリング技術をはじめとする独自の創薬技術基盤を強みとする、研究開発型の製薬企業です。ロシュ・グループの重要なメンバーであるとともに、東京証券取引所プライム市場の上場企業として、自主独立経営の下、アンメット・メディカルニーズを満たす革新的な医薬品の創製に取り組んでいます。中外製薬に関するさらに詳しい情報はhttps://www.chugai-pharm.co.jp/をご覧下さい。

■スノーフレイクについて
 スノーフレイクは、Snowflakeのデータクラウドによってあらゆる組織が自らのデータを活用できるようにします。顧客企業はデータクラウドを利用してサイロ化されたデータを統合し、データを検索して安全に共有しながら、さまざまな分析ワークロードを実行しています。データやユーザーがどこに存在するかに関係なく、Snowflakeは複数のクラウドと地域にまたがり単一のデータ体験を提供します。多くの業界から何千ものお客様(2022年1月31日時点で、2021年のFortune 500社のうち241社、2021年のForbes Global 2000(G2K)のうち488社を含む)が、Snowflakeデータクラウドを全社で幅広いビジネスに活用しています。詳しくは、snowflake.comをご覧ください。

本件に関するお問い合わせ先

■中外製薬株式会社 広報IR部
メディアリレーションズグループ
Tel: 03-3273-0881

インベスターリレーションズグループ
Tel: 03-3273-0554

Snowflake株式会社
報道関係者向け
マーケティング本部 中島悠希
mailto: pressjp@snowflake.com

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