2020年03月13日

チーム医療推進ワークショップ in カンボジアを開催

― 患者中心の高度で持続可能な医療を提供するために ―

  • 国際医療NGOジャパンハートとの共同により、現地の医療関係者21名が参加したチーム医療推進ワークショップを実施
  • 中外製薬の強みを活かした活動により、今後もグローバルヘルスへの貢献を目指す

 中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:小坂 達朗)は、2020年2月22~23日に、特定非営利活動法人ジャパンハート(以下、ジャパンハート)がカンボジアで運営するジャパンハートこども医療センターにおいて現地医療関係者を対象としたチーム医療推進ワークショップを開催しましたので、お知らせいたします。

 カンボジアでは、近年都市部を中心に急速な経済成長が続いています。一方、保健・衛生に関しては、医療関係者の絶対数の不足や、国民の医療・衛生に関する知識不足、保険制度の不備などの理由により、国民に等しく良質な医療が提供されるには至っていません。また、医療現場における人員、設備等のさまざまな制約の下で、医師、看護師をはじめ多くの職種を含む医療関係者がいかに連携を強化し、質の高い医療を提供できるかが課題となっています。

 この課題の解決に向けたアプローチとして、カンボジアにおけるチーム医療の推進を目的とし、現地で医療関係者を対象とするワークショップを開催しました。ジャパンハートが運営する医療センターで行われた2日間のワークショップには、日本人を含む医師、看護師など計21名が参加しました。当センターにおいても、日々の業務に追われて医療関係者同士のコミュニケーションが希薄になり、皆が一体感を持ちづらいという課題意識がありました。コミュニケーション上の課題解決スキルの学習を通じた医療の質の向上を目的に、1日目はクメール人スタッフを、2日目は日本人スタッフを対象にプログラムを実施しました。現地の受講者に対しては、クメール語の通訳を介し母国語で実施することにより、日頃の思いや考えを引き出すことにつながりました。

 日本では、医師、看護師、薬剤師などの医療スタッフをはじめ、事務スタッフなど患者さんに関わる医療のさまざまな担い手が、各々の高い専門性を前提に目的と情報を共有し、互いに連携・補完しつつ医療を提供するチーム医療が、治療の高度化・複雑化の進むがん領域で特に進んでおり、中外製薬はがん領域のリーディングカンパニーとして、患者さん中心のチーム医療の支援に長年携わっています。

 中外製薬 上席執行役員 渉外調査部、グローバルヘルスポリシー担当の河野 圭志は、「中外製薬のグローバルヘルス活動は、当社のケイパビリティを活かせる活動であること、そして低中所得国を中心に保健医療の持続的な向上に貢献できる活動であることを重視しています。このワークショップは、中外製薬が国内で取り組んできたチーム医療推進支援のノウハウをカンボジアの医療に役立てるものであり、活動の理念を体現するものです」と述べるとともに、「参加者には、医師、看護師、助産師等さまざまな職種の方々が忙しい現場でコミュニケーションを深める具体的なノウハウが提供されるなど、非常に有益であったという感想をいただきました。医療現場には、国や地域により性質の異なる課題が存在します。今後も我々の強みを活かし、現地のニーズを第一に考え、保健医療の持続的な向上を目指し活動を展開してまいります」と語っています。

 特定非営利活動法人ジャパンハート 理事長であり、小児科医の吉岡 春菜氏は、「子どもたちが小児がんを発症した場合、診断が遅れたり、すでに治療の選択肢がない状況で私たちの病院の門をくぐるケースが圧倒的に多いのがカンボジアの医療の実態です。このような状況の中で活動するジャパンハートのスタッフは、一人ひとりが自分の心と向き合いながらチームとして機能する必要があり、日頃から『チームとして一体感を生み出すようなコミュニケーションが必要だ』という声がありました。今回のワークショップを通して医療者、非医療者問わずスタッフ同士が互いを支えあう信頼関係がより深まり、『医療は患者のためにある』という信念を心の深い部分で共有することができたのではないかと感じております。これをきっかけに、より強く個を支え合える成熟したチームを目指したいと考えております」と語っています。

 中外製薬では、中期経営計画IBI 21の戦略テーマである「Sustainable基盤強化」実現に向け、6つの重点強化領域を掲げています。「保健医療アクセス」はこの一つであり、今後もグローバルヘルスへの貢献を目指す取り組みに注力していきます。

【チーム医療推進ワークショップ in カンボジア】
実施概要

日程:2020年2月22日、23日
対象:現地医療関係者(医師、看護師、その他医療スタッフ)
   ※クメール人スタッフ13名 日本人スタッフ8名
場所:ジャパンハートこども医療センター(カンボジア・カンダール州)
目的:コミュニケーション上の課題を解決するためのスキルを学習することにより、医療の質の向上につなげる

参加者のコメント

  • ジャパンハート 理事・医師・カンボジア病院事業責任者 神白 麻衣子氏
     実際にWSを行ってみるまでは、当院スタッフ、特にカンボジア人が、積極的に研修に参加するかどうか確信が持てませんでしたが、蓋を開けてみれば、参加者全員が課題意識を高く持ち、主体的に研修に取り組んでいたことに、私たちもいささか驚き、同時に彼らを見直す機会にもなりました。WSで学んだスキルを実践していくことで、当院スタッフのコミュニケーションが円滑で効果的なものとなり、患者の利益につながるよう、今回の研修を生かしていきます。
  • ジャパンハートこども医療センター 看護師 Sainy Mariyam(サイニー マリアム)氏
     日頃から言葉の違いや職種の違いによってうまくコミュニケーションが図れないと感じることがあり、患者の命を預かる医療者として何よりも大切なコミュニケーションのスキルを高めたいと思いWSに参加しました。WSを終え、コミュニケーションの取り方や関係づくりの方法を学ぶことができ、何よりもスタッフ同士、お互いのことをより分かりあうことができました。学んだスキルは職場だけではなく、日常の人間関係でも活かしていきたいと思っています。

【参考資料】
1)グローバルヘルスにおける中外製薬の取り組み
 中外製薬では、グローバルヘルス分野における国際貢献を目的として、開発途上国における感染症の制圧を目指す公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund: Global Health Innovative Technology Fund)および、低・中所得国における非感染性疾患の対策について取り組むアクセス・アクセレレイテッド(英語のみ、AA: Access Accelerated)に参画しています。なお、グローバルヘルスに関する基本的な考え方については、以下のページをご参照ください。
https://www.chugai-pharm.co.jp/sustainability/globalhealth/concept.html

2)中外製薬の5つの強み
 中外製薬は、独自の価値の源泉をステークホルダーの皆さまから認識・理解いただくため、「5つの強み」を特定しています。これらは、定量的で比較可能な情報・データのもと、患者さんへの価値や競合優位性の観点で評価分析を行ったものです。その中のひとつに、「患者中心の高度なソリューション提供」があります。中外製薬では、業界をリードする安全性マネジメント体制や、各領域における高い専門性を背景に、エリアごとの多様化するニーズにきめ細かく対応できるソリューション提供体制を構築し、チーム医療の推進や、地域医療連携の促進について医療関係者の方々から高い支持を得ています。中外製薬の5つの強みに関する詳細は、以下のページをご参照ください。
https://www.chugai-pharm.co.jp/profile/strengths/index.html

以上

本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部

  • 報道関係者の皆様
  • メディアリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0881
  • mailto: pr@chugai-pharm.co.jp
  • 投資家の皆様
  • インベスターリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0554
  • mailto: ir@chugai-pharm.co.jp
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