2020年02月22日

チーム医療推進ワークショップ in カンボジアを開催

患者中心の高度で持続可能な医療を提供するために

患者さん中心の持続可能な医療 グローバルヘルス

カンボジアでは、近年都市部を中心に急速な経済成長が続いています。一方、保健・衛生に関しては、医療関係者の絶対数の不足や、国民の医療・衛生に関する知識不足、保険制度の不備などの理由により、国民に等しく良質な医療が提供されるには至っていません。また、医療現場における人員、設備等のさまざまな制約の下で、医師、看護師をはじめ多くの職種を含む医療関係者がいかに連携を強化し、質の高い医療を提供できるかが課題となっています。

中外製薬は、この課題の解決に向けたアプローチとして、カンボジアにおけるチーム医療の推進を目的とし、現地で医療関係者を対象とするワークショップを開催しました。特定非営利活動法人ジャパンハート(以下、ジャパンハート)がカンボジアで運営するジャパンハートこども医療センターで行われた2日間のワークショップには、日本人を含む医師、看護師など計21名が参加しました。当センターにおいても、日々の業務に追われて医療関係者同士のコミュニケーションが希薄になり、皆が一体感を持ちづらいという課題意識がありました。コミュニケーション上の課題解決スキルの学習を通じた医療の質の向上を目的に、1日目はクメール人スタッフを、2日目は日本人スタッフを対象にプログラムを実施しました。現地の受講者に対しては、クメール語の通訳を介し母国語で実施することにより、日頃の思いや考えを引き出すことにつながりました。

クメール人スタッフがワークショップに参加する様子

日本人スタッフがワークショップに参加する様子

この活動は、中外製薬が国内で取り組んできたチーム医療推進支援のノウハウをカンボジアの医療に役立てるものであり、活動の理念を体現するものです。参加者からは、「忙しい現場で医師、看護師、助産師等様々な職種の人達がコミュニケーションを深める具体的なノウハウを得ることができた」など、非常に有益であったという感想をいただきました。医療現場には、国や地域により性質の異なる課題が存在します。今後も当社の強みを活かし、現地のニーズを第一に考え、保健医療の持続的な向上を目指し活動を展開してまいります。

 

参加者のコメント

ジャパンハート 理事・医師・カンボジア病院事業責任者 神白 麻衣子氏
実際にワークショップを行ってみるまでは、当院スタッフ、特にカンボジア人が、積極的に研修に参加するかどうか確信が持てませんでしたが、蓋を開けてみれば、参加者全員が課題意識を高く持ち、主体的に研修に取り組んでいたことに、私たちもいささか驚き、同時に彼らを見直す機会にもなりました。ワークショップで学んだスキルを実践していくことで、当院スタッフのコミュニケーションが円滑で効果的なものとなり、患者の利益につながるよう、今回の研修を生かしていきます。

ジャパンハートこども医療センター 看護師 Sainy Mariyam(サイニー マリアム)氏
日頃から言葉の違いや職種の違いによってうまくコミュニケーションが図れないと感じることがあり、患者の命を預かる医療者として何よりも大切なコミュニケーションのスキルを高めたいと思いワークショップに参加しました。ワークショップを終え、コミュニケーションの取り方や関係づくりの方法を学ぶことができ、何よりもスタッフ同士、お互いのことをより分かりあうことができました。学んだスキルは職場だけではなく、日常の人間関係でも活かしていきたいと思っています。

*特定非営利活動法人ジャパンハートホームページ https://www.japanheart.org/about/

  • シェア(別ウィンドウで開く)
  • ツイート(別ウィンドウで開く)
  • Lineで送る(別ウィンドウで開く)
  • メールする(メールソフトを起動します)
トップに戻る