2022年10月18日
- 研究開発
中外製薬の新研究拠点「中外ライフサイエンスパーク横浜」竣工
- 新研究拠点「中外ライフサイエンスパーク横浜」竣工
- 従来の国内創薬研究拠点である富士御殿場研究所および鎌倉研究所を統合し、2023年4月稼働予定
中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:奥田 修)は、本日、新研究拠点「中外ライフサイエンスパーク横浜」(以下、中外LSP横浜)の竣工式を行いましたのでお知らせいたします。
中外LSP横浜は、中外製薬の価値創造の起点である創薬研究を担う研究所です。従来の富士御殿場研究所および鎌倉研究所を統合し、国内の創薬研究拠点を一カ所に集約することで、創薬力を最大限に発揮できる体制が整いました。創薬研究機能のほか、主に中分子化合物の製剤研究を担う施設も一部含まれています。2023年4月に稼働し、研究者やスタッフなど、約1,000名の従業員が勤務する予定です。
中外製薬 代表取締役社長 CEOの奥田 修は、「中外製薬の新しい創薬エンジンである中外ライフサイエンスパーク横浜が、いよいよ竣工を迎えたことを心から嬉しく思います」と述べるとともに、「2019年8月の着工以降、数多くの方々のご支援・ご尽力を賜りましたことに改めて感謝申し上げます。新たな治療法を待ち望む世界の患者さんに、新研究所から革新的新薬を次々とお届けすべく、引き続きイノベーションの追求に邁進してまいります」と語っています。
【中外ライフサイエンスパーク 全景】 2022年9月撮影

中外LSP横浜は、異分野の研究者の交流や知識の融合からイノベーションを生み出すべく、様々な設計上の工夫を施しています。実験棟と研究者の居室棟を連結するように作られた「スパイン」と呼ばれる300mの廊下は、中外LSP横浜の骨となる部分です。日常的に移動するこの空間にミーティングやコラボレーションのための共有空間を設置し、研究者同士の会話や活発な議論を生み出しやすいようデザインしています。また、中外LSP横浜では、AIを活用した創薬やロボティクス技術を組み入れたオートメーション化に取り組む最先端の研究施設として、研究の生産性と質の飛躍的向上を目指していきます。利便性の高い立地で最先端の研究に従事する魅力的な研究所とすることで、優秀な人財を惹きつけるとともに、国内外の研究者との交流がより活発になることも期待しています。
施設のコンセプトは、「Green Innovation Village~緑の中に点在する、最先端創造研究所」です。施設の外観は緑を多く取り入れ、地域社会との調和を図ったデザインとしています。環境負荷の低減を目指して、最新の照明や空調システム等を活用した省エネルギー化と自然エネルギーの利用による創エネルギー化を図り、環境との共存やサステナビリティ、安全性にも配慮しています。また、敷地の一部を横浜市への提供公園としたことに加え、西側の一帯を緑道とし、日中はどなたでもご利用いただける遊歩道として開放しています。稼働後は、グラウンドの貸し出しも行う予定です。このほか、施設内に児童・学生向け体験施設「バイオラボ」を設置し、地域社会・バイオ人財育成への貢献を目指すプログラムを提供する予定です。
左上:スパイン、右上:スパイン内のコラボレーションスペース
左下:緑道から望む実験棟、右下:バイオラボ
【中外ライフサイエンスパーク横浜 概要】
- 所在地: 西側:横浜市戸塚区戸塚町216番地、東側:横浜市戸塚区上倉田町79番地1
- 着工: 2019年8月
- 竣工: 2022年10月15日
- 稼働: 2023年4月
- 敷地面積:158,600㎡
- 延床面積:119,500㎡
- 将来用地:31,770㎡
- 建物構造:全16棟(西側7棟、東側9棟)、地上6階/地下1階(最大)
- 総投資額:1,718億円(土地430億円、建物設備等1,288億円)
【参考情報】
中外ライフサイエンスパーク横浜ウェブサイト
https://www.chugai-pharm.co.jp/profile/lsp/
中外ライフサイエンスパーク横浜の設立ならびに研究拠点の再編についてのお知らせ(2019年5月21日プレスリリース)
https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20190521170000_849.html
以上
本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部
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- Tel:03-3273-0881
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