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2021年12月27日
中外製薬、アジア国際共同研究「A-TRAIN」に関し、国立がん研究センターと共同研究契約を締結
―血液によるがん遺伝子解析と臨床情報に基づくデータベース構築を目指す―
- アジアで発生頻度が高い6種類の難治がん(子宮頸がん、卵巣明細胞がん、卵巣がん、上咽頭がん、子宮体がん、トリプルネガティブ乳がん)1)に対して、血液による遺伝子解析および臨床情報を合わせたデータベースを構築・解析する国際共同研究に参画
- 本研究の卵巣がんコホートにおいて、遺伝子解析検査として血液を用いたリキッドバイオプシー検査であるFoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイルを提供
- アジア地域に多い難治がんに対する個別化医療の基盤構築および治療薬の研究開発の推進を目指す
中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:奥田 修)は、国立研究開発法人国立がん研究センター(東京都、理事長:中釜 斉)と共同研究契約を締結し、同センター中央病院が中心となって進めるアジア多施設共同前向き研究「A-TRAIN(エー・トレイン)」に参画したことをお知らせいたします。
A-TRAINは、アジアでの発生頻度が高い6種類の難治がん(子宮頸がん、卵巣明細胞がん、卵巣がん、上咽頭がん、子宮体がん、トリプルネガティブ乳がん)1)に対して、リキッドバイオプシー検査による遺伝子解析および臨床情報を合わせたデータベースを構築・解析する国際共同研究です。本研究を通じ、治療標的となりうる遺伝子異常の特定や治験の実施につなげることで、アジア地域に多い難治がんに対する個別化医療の基盤構築および治療薬の研究開発を推進することを目指します。本共同研究では中外製薬は、ロシュ社と協働の上、卵巣がんコホートにおける遺伝子解析検査として、血液を用いたリキッドバイオプシー検査であるFoundationOne® Liquid CDx がんゲノムプロファイルを提供します。
代表取締役社長 CEOの奥田 修は「個別化医療の高度化は、中外製薬の重要な目標の一つです。包括的がんゲノムプロファイリングを通じ、アジア地域のがんゲノム医療の進展につながりうる重要な共同研究に参画できることを大変光栄に思います」と述べるとともに、「アジア諸国におけるがんの問題は深刻さを増しており、質の高いがん治療の実現は重要な課題です。本研究が、この地域におけるがん個別化医療の基盤構築および研究開発の推進につながることを期待しています」と語っています。
卵巣がんに対する研究について(卵巣がんコホート)
開始時期: 2021年12月
参加国: 日本、台湾、ベトナム
登録数: 100名
遺伝子解析: 中外製薬株式会社、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ社
【ご参考】
国立がん研究センターによるプレスリリース(2021年12月23日発出)
アジアに多い難治がん6がん種でアジア国際共同研究を実施
リキッドバイオプシーによる遺伝子解析・臨床情報データベースを構築し個別化治療の研究開発を目指す
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2021/1223/index.html
上記本文中に記載された製品名は、法律により保護されています。
【出典】
- Globocan 2020. Asia Fact Sheet. https://gco.iarc.fr/today/data/factsheets/populations/935-asia-fact-sheets.pdf [インターネット:2021年12月確認]
以上