中外製薬のニュースリリースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者や株主・投資家の皆さまへの情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。

2020年04月23日

2020年12月期第1四半期連結決算

  • 売上収益1,794億円(+16.3%)、Core営業利益741億円(+54.7%)。いずれも第1四半期業績として過去最高
  • 海外製商品売上高およびロイヤルティ等収入及びその他の営業収入の伸長を主因として、売上・利益とも二桁の大幅増
  • 初のスイッチ抗体プロジェクトSTA551の臨床試験開始をはじめ、研究開発も順調に進捗

 中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役会長 CEO:小坂 達朗)は、本日、2020年12月期第1四半期連結決算について発表いたしました。

 代表取締役会長 CEOの小坂 達朗は、「自社創製品ヘムライブラ®に関連する収入等の増加により、第1四半期業績は過去最高を更新し、2020年は好調なスタートを切ることができました。研究開発面でも、独自の抗体エンジニアリング技術を用いたスイッチ抗体の初となる臨床試験の開始や、血液検体によるがんパネル遺伝子検査FoundationOne® Liquid CDxの承認申請を果たし、大変喜ばしく思っています。今後、国内市場では薬価改定の影響が見込まれ、また国内外で新型コロナウイルス感染症の拡大による事業および業績への影響が予想されますが、引き続き、患者中心の高度で持続可能な医療の実現に貢献すべく、力強く歩みを進めてまいります」と語っています。

<2020年12月期第1四半期業績概要>

 2020年12月期第1四半期の業績(Coreベース)は、売上収益、営業利益とも前年同期比二桁増となり、第1四半期として過去最高を更新しました。

 製商品売上高、ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入がともに伸長し、売上収益は16.3%増加しました。製商品売上高では、がん免疫チェックポイント阻害剤テセントリク®や血友病A治療薬ヘムライブラのけん引により国内製商品売上高が2.6%増加、ヘムライブラの通常出荷価格によるロシュ向け輸出の開始を主因に、海外製商品売上高が10.9%増加しました。ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入は、ヘムライブラに関するロイヤルティ及びプロフィットシェア収入の大幅な増加と、一時金収入によるその他の営業収入の増加により、110.2%増加しました。

 営業利益は、ロイヤルティ及びプロフィットシェア収入の大幅増と製商品原価率の改善に伴い、54.7%増加しました。製商品原価率は、製品別売上構成比の変化等により、前年同期比で4.1%ポイント改善し42.2%でした。

 研究開発活動も順調に進展しています。当社独自の抗体エンジニアリング技術を適用したスイッチ抗体における初のプロジェクトであるSTA551について、固形がんでの第Ⅰ相臨床試験を開始しました。また、がんゲノム医療へのさらなる貢献を目指し、血液検体を用いたがん遺伝子パネル検査FoundationOne Liquid CDxの承認申請を3月に行いました。このほか、オンコリスバイオファーマ社から導入したがんウイルス療法である腫瘍溶解性5型アデノウイルス OBP-301(テロメライシン)の食道がんでの国内第Ⅱ相臨床試験の開始、自社創製の改変抗体プロジェクトAMY109の固形がんでの第Ⅰ相臨床試験の開始など、他のプロジェクトも順調に進展しています。

<新型コロナウイルス感染症拡大に伴う事業および業績への影響について>

 当社では、緊急対策本部を設置し、従業員および事業関係者への感染防止対策を行うとともに、製品供給体制維持を中心とした事業継続体制を構築しております。現時点において、国内外への製品供給への懸念は生じておりません。当第1四半期における新型コロナウイルスの業績への影響は軽微です。一方で、事態が深刻化した4月以降については、事業への影響が広範囲にわたると予想しており、具体的な事業および業績への影響については、現在、国内および海外からの情報収集を行っております。

【2020年12月期第1四半期実績】

(億円)2020年
第1四半期
2019年
第1四半期
前年同期比
連結損益(Core実績)
売上収益 1,794 1,543 +16.3%
製商品売上高 1,445 1,377 +4.9%
ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入 349 166 +110.2%
営業利益 741 479 +54.7%
四半期利益 527 363 +45.2%
連結損益(IFRS実績)
売上収益 1,794 1,543 +16.3%
営業利益 724 461 +57.0%
四半期利益 515 350 +47.1%

<製商品売上高の内訳>

(億円)2020年
第1四半期
2019年
第1四半期
前年同期比
製商品売上高1,4451,377+4.9%
国内 1,019 993 +2.6%
がん領域 547 520 +5.2%
骨・関節領域 249 242 +2.9%
腎領域 67 79 △15.2%
その他領域 155 152 +2.0%
海外 426 384 +10.9%

【研究開発活動の進展】(2020年1月31日~2020年4月23日)

研究開発活動の進展一覧表

Core実績について  

 当社はIFRS移行を機に2013年よりCore実績を開示しております。Core実績とはIFRS実績に当社が非経常事項と捉える事項の調整を行ったものであり、ロシュが開示するCore実績の概念とも整合しております。当社ではCore実績を、社内の業績管理、社内外への経常的な収益性の推移の説明、並びに株主還元をはじめとする成果配分を行う際の指標として使用しております。

上記本文中に記載された製品名は、法律により保護されています。

以上

本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部

  • 報道関係者の皆様
  • メディアリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0881
  • mailto: pr@chugai-pharm.co.jp
  • 投資家の皆様
  • インベスターリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0554
  • mailto: ir@chugai-pharm.co.jp
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