中外製薬のニュースリリースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者や株主・投資家の皆さまへの情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。

2019年01月31日

革新的な医薬品とサービスの提供を通じて、社会と共に発展を目指す新ミッションステートメント・新中期経営計画「IBI 21」発表

  • 独自のサイエンス力・技術力を核に、事業を通じた社会課題解決、健全な社会の発展を目指すとともに、持続的な企業の成長を実現する経営方針を強化
  • 「患者中心」、「フロンティア精神」、「誠実」を価値観とし、ヘルスケア産業のトップイノベーターを目指す新ミッションステートメントを発表
  • 新中期経営計画「IBI 21」において、目指す姿の実現に向けた「5つの戦略」を設定

 中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:小坂達朗)は、革新的医薬品を核としたイノベーション創出による社会課題の解決を通じて、当社および社会双方の発展を目指すべく、このたびミッションステートメントを再定義するとともに、2021年度を最終年度とする3カ年の新中期経営計画「IBI 21」を策定しましたのでお知らせいたします。

 中外製薬は、2010年代後半での実現を目指す姿として「トップ製薬企業」像を2009年に策定し、定性・定量目標のもとあらゆる機能の革新を図ってきました。前中期経営計画「IBI 18」では、自社創製品である血友病A治療薬「ヘムライブラ®」、がん免疫チェックポイント阻害剤「テセントリク®」などの次世代成長ドライバーの発売のほか、各機能において当初の目標・想定を大きく上回る成果をあげ、最終年度である2018年度は、売上収益・営業利益とも2期連続で過去最高を更新しました。この結果、トップ製薬企業像の目標として掲げた、「各ステークホルダーに高い満足を提供し、その支持と信頼のもとグローバルで主体的に活動する企業への変革」を果たすことができました。

 トップ製薬企業像の実現を果たし、今後中外製薬の貢献範囲・価値創出の領域が広がるなか、より高い目標として、「患者中心の高度で持続可能な医療を実現する、ヘルスケア産業のトップイノベーターとなること」を掲げ、社会と共に発展することを経営の基本方針とします。人口増加と高齢化の世界的な進展を背景に、持続可能な医療の実現は、近年の地球環境変動や経済格差による貧困等とともに、社会システムの持続性における世界共通の課題となっています。事業活動の持続的な発展のために、企業はこれらの社会課題と真摯に向き合い、解決に向けて取り組むことが求められます。中外製薬は、事業を通じて社会課題解決へ貢献し、社会とともに発展することを目指しています。今回、これを明確に表現し、さらに推進するため、新ミッションステートメントおよび新中期経営計画を策定しました。

 新しいミッションステートメントでは、Mission(存在意義)を中外製薬グループの原点として堅持しつつ、グループの価値判断基準であるCore Values(価値観)を従来の7つから3つに改め、最も重視する基準を簡潔に表現しています。あわせて、長期ビジョンであるEnvisioned Future(目指す姿)として、社会とともに発展する姿を再定義しました。

ミッションステートメント
~すべての革新は患者さんのために~
存在意義/
Mission

変更なし   

革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献します

価値観/
Core Values

変更
  1. 患者中心/Patient Centric
    患者さん一人ひとりの健康と幸せを最優先に考えます
  2. フロンティア精神/Pioneering Spirit
    自らを磨き、新たな発想で、イノベーションを追求します
  3. 誠実/Integrity
    常に誠実な行動で、社会の期待に応えます
目指す姿/
Envisioned Future  
変更 ロシュとの協働のもと、独自のサイエンス力と技術力を核として、患者中心の高度で持続可能な医療を実現する、ヘルスケア産業のトップイノベーターとなります

 新中期経営計画「IBI 21」は、「IBI」に込めた当社のイノベーションに対する基本姿勢「INNOVATION BEYOND IMAGINATION(創造で、想像を超える。)」を継承しつつ、新たなステージでの挑戦であることを「21」で表現しています。「Value Creation」、「Value Delivery」、「個別化医療の高度化」、「人財の強化と抜本的な構造改革」、「Sustainable基盤の強化」からなる5つの戦略により、革新的新薬を核としたイノベーション創出による社会および当社の発展加速を目指します。定量面では、3年間でのCore EPS年平均成長率目標を「High single digit(一桁台後半;一定為替レートベース)」とし、資本コストを踏まえた評価をするなど、収益性と資本効率を重視した資源配分・経営判断を行っていきます。株主還元は、引き続きCore EPS対比平均50%の配当性向を目処に、安定的な配当を行うことを目標とし、企業価値向上のために必要な内部留保と株主への利益還元のバランスを考慮していきます。

【参考情報】
2019-21年 中期経営計画「IBI 21」の5つの戦略

戦略1 Value Creation
「治癒、疾患コントロールを目指した革新的創薬の実現」をテーマに、新たな次元での創薬に挑戦

 これまで培ってきた独自の創薬技術(低分子、抗体、および次世代コア創薬技術である中分子)をさらに強化するとともに、バイオロジー(病態のさらなる深い理解)との融合により独創的な創薬ターゲットを同定し、それらの最速でのPoC取得~開発の実現と患者価値の実証を強力に推進します。特に、自社開発パイプラインについて、日米欧3極を軸とした自社のトランスレーショナルリサーチ推進体制、およびロシュとの協働のもと、グローバルトップクラスの質・スピードによる開発を進め、次世代成長ドライバーとなる革新的新薬の連続創出を実現します。
 こうした革新的新薬をいち早く患者さんにお届けするため、高速開発と製品供給体制の充実、特に中分子医薬品など製剤難度の高い研究開発プロジェクトに対応した製造技術のさらなる進化を推進します。また、グローバル基準に対応した品質管理、品質保証、およびレギュラトリー機能の強化にも引き続き努めます。

戦略2 Value Delivery
「患者中心の高度かつ持続的な医療」の実現に貢献するとともに、国内外において成長ドライバー品への活動集中

 これまで取り組んできた患者中心の情報提供活動や安全性マネジメントを含めた医薬品適正使用推進活動、患者さんにとっての薬剤価値を高めるエビデンス創出活動を一層強化します。さらに、技術進化に対応したデジタルソリューションの強化も含め、高度化・多様化するステークホルダー・ニーズに応える、ソリューション提供を追求し、「患者中心の高度かつ持続的な医療」の実現に貢献するとともに、国内外において成長ドライバー品への活動集中により、中外製薬グループの成長加速を目指します。

戦略3 個別化医療の高度化
一人ひとりの「個人」に最適な治療を提供する新たな段階の個別化医療の実現

 ゲノム医療やデータ解析技術の飛躍的な進歩を背景に、近年、「個別化医療(Personalized Healthcare; PHC)」がますます進展しています。また、デジタルデバイスの進化などによって、これまでの「効果・安全性」という概念にとどまらず、QOLなどを含めた患者さんにとっての幅広いメリットの測定が可能となることで、患者さんにとって最適なソリューションの提供と価値の証明が一層求められます。このようななか、当社は個別化医療において世界をリードするロシュ・グループの一員として、一人ひとりの「個人」に最適な治療を提供する新たな段階の個別化医療を目指して、国やアカデミアとも緊密に協働しながら取り組んでいきます。さらには、患者さんやその家族にとっての幅広い価値の提供とその証明を可能にするケイパビリティ強化に競合に先んじて取り組みます。さらには、デジタル技術・データを活用した取り組みを通じて、創薬ターゲットや分子探索の効率化、リアルワールドデータ(RWD)を用いた臨床開発の効率化といったR&Dプロセスの革新も積極的に推進していきます。
 また、がん領域におけるリーディングカンパニーとして、がんゲノム医療の実現と提供体制の構築に貢献することは当社の重要な責務と考えております。「Foundation One® CDx がんゲノムプロファイル」はその一環で、次世代シークエンサーを用いて網羅的がん関連遺伝子解析プロファイリング情報を提供する製品であり、がん治療における個別化医療の発展と普及に貢献するものです。

戦略4 人財の強化と抜本的な構造改革
中長期を見据えた高度かつ多様な人財の獲得・育成・配置に向けた取り組みを一層強化

 上に掲げた戦略の遂行にあたっては、激変する環境に対応し、イノベーション創出を牽引する多様な人財の育成・獲得が重要となります。「IBI 21」においては、中長期を見据えた高度かつ多様な人財の獲得・育成・配置に向けた取り組みを一層強化します。具体的には、リーダー人財の適所適財を推進するためのタレントマネジメント・ポジションマネジメント実行体制の強化、戦略実行のキーとなる専門人財の獲得、挑戦的な風土を支える人事・報酬制度への変革、そしてダイバーシティ&インクルージョンの一層の推進により多様な人財の活躍でイノベーションが創出される組織風土の醸成に取り組んでいきます。
 また、財政圧力を背景に製薬企業の事業環境が厳しさを増すなか、イノベーションへの資源集中を可能にするコスト構造への変革が大きな課題となります。中外製薬においても、限られた資源をイノベーションに集中するために、2018年には長期収載品13品目の事業譲渡を行うなどの打ち手を実行してきました。「IBI 21」では、機動的なイノベーションへの投資と持続的な利益成長を同時に実現するため、事業プロセスやコスト構造の抜本的な見直しを断行します。

戦略5 Sustainable基盤の強化
中外製薬グループのミッションと、事業の経済、社会、環境におよぼす影響を踏まえて特定した重要課題(マテリアリティ)への取り組み強化

 中外製薬グループは、高度で持続可能な医療を実現し人々の健康に貢献するために、Core Values(価値観)に沿った事業を行っています。生命関連企業として、常に誠実な事業活動を行い、高い倫理観とコンプライアンス遵守、品質マネジメントに努めています。また、地球環境に配慮した事業活動や、「医療」「福祉」「教育」「地域社会」および「環境」に関連した社会貢献活動についても良き企業市民として取り組んできました。
 「IBI 21」では、中外製薬グループのミッションと、事業の経済、社会、環境に及ぼす影響を踏まえて特定した重要課題(マテリアリティ)に取り組んでいきます。なかでも、医薬品およびサービスの高い品質の維持、および中外製薬の技術や知見が活用可能な医療保健アクセスの向上によるグローバルヘルスへの貢献について特に注力します。また、自然資本への悪影響の最小化を目指して地球環境へ配慮した事業活動を推進します。中外製薬グループが取り組むこれら重要課題(マテリアリティ)については、ステークホルダーへ積極的な情報開示と対話を進めます。

 なお、「IBI 21」については、中外製薬ウェブサイトにて詳細をご説明しております。

上記本文中に記載された製品名は、法律により保護されています。

以上

本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部

  • 報道関係者の皆様
  • メディアリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0881
  • mailto: pr@chugai-pharm.co.jp
  • 投資家の皆様
  • インベスターリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0554
  • mailto: ir@chugai-pharm.co.jp
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