
「足に合う靴が見つからない」という方へ。女性の靴選びは、つま先の形と横幅に注目!
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「デザインが気に入って買ったのに、履いていると足が痛む」「外反母趾で合う靴が見つからない」といった、靴選びに関する悩みをもつ女性は多いもの。それは、靴の選び方が根本から間違っているからかもしれません。社会人になる、結婚する、子育てがはじまる…など、ライフステージが変わると履くべき靴も変わってくるはずです。このタイミングを機に、まずは自分の足をよく知ることからはじめて、快適に履けるお気に入りの靴を見つけてみませんか。
自分の足をじっくり観察してみましょう
足に合う靴がないと訴える方の多くは、自分の足のサイズ(足長)やワイズ(足囲)をきちんと測ったり、足の形の特徴を把握していなかったりすることに原因があります。人の足の形は千差万別ですが、大別すると以下の3つの形に分類できることをご存じでしょうか。裸足になって、自分の足を観察してみましょう。
- ① エジプト型:五指のうち親指が一番長いタイプ
- ② ギリシャ型:足の人差し指が一番長いタイプ
- ③ スクエア型:五指の長さがほとんど変わらないタイプ
そして、それぞれの足タイプに合う靴の形状は次の通りです。

- ① オブリーク型:親指を頂点に、小指に向かって短くなっていくカーブを描く
- ② ラウンド型:人差し指または中指を頂点に、左右に対照的なカーブを描く
- ③ フレンチ型:指の長さが変わらず、四角い形
市販の靴のサイズについて詳しくなろう
自分の靴のサイズ(足長)は知っていても、ワイズ(足囲)や足幅についてはわからない方も多いのではないでしょうか。
日本ではJIS(日本工業規格)に基づいた規格が設けられていて、女性靴では19.5~27㎝までのサイズ、A、B、C、D、E、EE(2E)、EEE(3E)、EEEE(4E)、Fの9タイプのワイズが決められています。ただし、製靴メーカーやデザインによってもサイズやワイズは異なるため、必ず試し履きをして確認しましょう。
また、足は体重がかかるとその重みで形が変わり、サイズ・ワイズ・足幅が変化します。データ※によると、体重がかかっているとき(荷重時)とかかっていないとき(非荷重時)では、ワイズに平均で16㎜もの差が出るとされているため、特に差が大きい人は非荷重時のワイズを基準に靴を選ぶとフィット感が得られて、より歩行が安定します。
※13〜90歳までの女性3,540名の足を計測したデータ(内田 俊彦:靴の医学23(2) 99-104,2009)
足に合わない靴を履き続けると、不調の原因にも
つま先の形と靴の形状が合っていなかったり、ワイズがフィットしていなかったりする靴を無理に履き続けると、やがて靴の中でつま先が変形し、外反母趾を起こしてしまうことも。外反母趾になると変形性膝関節症を引き起こす原因にもなるため、注意が必要です。
また、足に合わない靴を履き続けることで、知らないうちに捻挫を繰り返して、靭帯を痛めてしまうケースもあります。自分の足をきちんと知って、足にフィットする靴を見つけるとともに、不安があれば、主治医や医療連携している整形外科医、靴の専門家であるフットケアトレーナーなどに相談することもおすすめです。
