
新入園・新入学に備えて
子どものための靴選びのポイントを
知っておこう
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新入園や新入学が近づいてくると、子どもの成長に喜びを感じながらも、新たな環境での毎日に、不安や心配を抱えている方も多いのではないでしょうか。親の目が届かないところで困ることはないだろうか、ケガをしたりしないだろうか…そんな悩みを少しでも解消するために、大切な「足」を支える靴選びについてご紹介します。
足をしっかり支える、理想的な子ども靴とは
「足関節」は、人の全体重を支えるため、負荷が大きくケガや障がいが起こりやすい部位です。病気を持つ子どもたちが歩行や運動に支障をきたさないためにも、しっかりと足に合った靴を選んであげましょう。
靴を選ぶときのポイントは6つ。必ず試し履きをさせて確認しましょう。
- ① 甲の部分を紐やマジックテープで締めることができる
- ② かかと部分に程よい硬さがあり、かかとの収まりがよい
- ③ 靴底は足指の関節部分で曲がる
- ④ 中敷きは衝撃を吸収できて取り外し可能である
- ⑤ 靴底がぐにゃっと曲がらないように補強材が入っている
- ⑥ つま先には1㎝ほどのゆとりがある

今履いている靴は本当に足に合っている?
「育ち盛りの子どもはすぐに足が大きくなるから…」「脱ぎ履きが楽そうだから」と、ついつい大きめの靴を選んでしまうことはありませんか?
足をしっかりホールドできない靴を履き続けることで、靴の中で不安定な足を無理に踏ん張ろうとしたり、無駄な動きをしてしまったりして、足関節や膝関節に負担がかかります。さらには、下半身ばかりか、上半身にも余計な力が入ってしまうため、全身の不調につながることも。
今履いている靴が足に合っているかを確認するために、靴のシワの入り方が左右均等か、靴底のすり減り方が偏っていないかなどをチェックしてみてください。特定の部分だけが摩耗していれば、その靴は足に合っていない可能性大です。

正しい靴の履き方を教えてあげましょう
足にぴったり合った靴を選んだら、正しい靴の履き方を指導することも忘れずに。多くの子どもは立った姿勢のまま足を入れて、つま先部分をトントンと地面に打ち付けるようにして履きますが、それは間違った履き方です。必ず椅子に腰かけて、靴ベラを使い、地面にかかとをつけた状態でつま先を上げながら紐やマジックテープで固定します。
はじめは面倒くさがるかもしれませんが、大人になってからも正しい方法で靴を履く習慣を身につけるためにも、子どものうちから慣れさせることが大切です。
ゆったりした靴を履き慣れてきた子どもの場合、ぴったりした靴を「きつい」と感じることがありますが、履いているうちになじんできます。それでも痛みを訴えた場合には、すぐにサイズアップせずに、中敷きで調節してみるといいでしょう。
- ① イスに腰かける
- ② 靴の履き口を大きく開いて、靴ベラを使って足を入れる
- ③ 踵(かかと)を地面につけ、つま先を上げて靴の踵部分をしっかり合わせる
- ④ つま先を上げた状態のまま足首側からマジックテープをしっかり留める

