
「学校生活、大丈夫かな?」お子さんの通学の不安やモヤモヤを解消しよう
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進学するにあたり、新しい世界への夢や希望を思い描くと同時に、親からすると、学校生活に対するいろいろな不安もあるはずです。学校のサポート体制や支援状況はどうなっているの? 校内設備は大丈夫? バリアフリーになっている? 病気のことをどう伝えたらいい? 心配ごとや懸念点などお子さんの学校生活についてモヤモヤするお悩みを一つずつ解消していきましょう。
学校はどう決める? 学校に入る前に知っておきたいサポート制度は?
学校の決め方や選び方については、普通学級、特別支援学校など、いくつかの選択肢があります。通学されるご本人はもちろんご家族の考えを踏まえ、さまざまな支援体制や環境を鑑みて学校を選ぶことをおすすめします。
そのためにも、病気の症状にもよりますが、学校の設備や支援体制がどうなっているのかなどをしっかりと確認するための、学校側との密な話し合いがとても重要となります。
また、学校生活を送るうえでの支援制度や相談支援などもありますので、各種公的手続きへの支援や情報入手などは、まずは早い段階でソーシャルワーカー※に相談してみましょう。
学校側に伝えておくべきことは?
学校生活において、どんな介助やサポートが必要かなど、お願いしたいことをあらかじめ伝えておきましょう。また、現在使用している医療機器や車いすなどについても、学校側に共有し、注意点も伝えておくことが必要です。
そのためにも、事前に医師や公認心理師(臨床心理士)、ソーシャルワーカーに相談をして、学校側に伝えるべき必要事項などを確認しておくのがよいでしょう。症状に合わせて一緒に考えてくれますので、不安にならずに、積極的に気になることを相談してみてください。
学校生活で留意すべきこと、工夫できることは?
症状によっては、移動や食事、トイレなど、さまざまな学校生活面でサポートやケアが必要になる場合があります。
校内がバリアフリーになっていないところはどこか? ノートに文字を書き写したりする書字の時間や食事の時間はしっかりと確保できるのか? 体育授業への参加方法はどうすればいいのか? など学校に相談すべきことや検討してもらいたいことなどがたくさんあるでしょう。
どのような場面に工夫や注意が必要かは患者さんごとに異なりますので、わからない場合は主治医や担当のリハビリテーションスタッフへ相談してください。そして、学校側に注意や配慮してほしいことを伝え、学校側と一緒にいろいろな視点から検討してもらいましょう。
また、子どもたちが学校で使う道具や文房具、アイテムなどにも注意をしたいものです。子どもたち自身が使いやすいものを選ぶのが一番ですが、筋力が弱い子どもたちであれば、鉛筆にグリップを付けたり、デッサン用のソフトな芯の鉛筆などを使うなどの工夫も大切です。
そして、勉強も遊びも体に負荷をかけ過ぎないように、無理をさせずに、充実した学校生活を子どもたちが送れるように心がけてください。
