中外製薬のニュースリリースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者や株主・投資家の皆さまへの情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。

2022年07月21日

  • 経営・財務

2022年12月期第2四半期連結決算

  • Core売上収益5,043億円(+29.2%)、Core営業利益2,014億円(+21.5%)。いずれも上期として過去最高
  • 第1四半期の力強い業績に続き、新製品等の寄与により第2四半期も堅調な増収増益
  • ネモリズマブの結節性痒疹P3試験の主要評価項目達成、へムライブラおよびテセントリクの適応追加承認取得など、研究開発が順調に進捗

 中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:奥田 修)は、本日、2022年12月期第2四半期連結決算について発表いたしました。

 代表取締役社長 CEOの奥田 修は、「2022年上期は、第1四半期の力強い業績に続き、第2四半期も堅調な増収増益を果たし、上期業績として過去最高を更新することができました。5月に新発売した眼科用医薬品バビースモ®をはじめ、エンスプリング®、ポライビー®、エブリスディ®の新製品群が順調に市場浸透し、増収に寄与しています。研究開発では、自社創製の抗体医薬品ネモリズマブについて、海外導出先のガルデルマ社により結節性痒疹に対する1本目の第III相臨床試験について、主要評価項目達成が発表されました。同疾患を適応症とする医薬品は未だ承認されておらず、この新薬候補抗体が患者さんに新しい価値をお届けできる可能性が示されました。このほか、ヘムライブラ®が後天性血友病Aの承認を取得し、テセントリク®ががん免疫療法として国内で初めて非小細胞肺がんの術後補助療法の承認を取得するなど、適応拡大により患者さんへの新たな治療選択肢の提供が実現しています。引き続き、治療薬を待ち望む患者さんへの貢献を目指し、イノベーションに徹底的にこだわっていきます」と語っています。

<2022年12月期 1-6月Core業績概要>

 2022年12月期第2四半期累計業績は、前年同期比で売上収益が約3割、営業利益が約2割増加し、上期として過去最高を更新しました。

 売上収益は、国内外における製商品売上高の伸長がロイヤルティ等収入及びその他の営業収入の減少を上回り、全体として約3割の増収でした。製商品売上高は約5割増加し、うち国内は約3割、海外は約8割の増収でした。国内製商品売上高は、オンコロジー領域が前年同期並み、スペシャリティ領域が約9割の増加でした。オンコロジー領域は、新製品ポライビーの寄与や主力品のカドサイラ®の伸長が、薬価改定や後発品の影響を受けたアバスチン®、ハーセプチン®等の成熟品の減少をほぼ補いました。7月の組織改正に伴いプライマリー領域から名称変更したスペシャリティ領域は、第1四半期のロナプリーブの政府納入に加え、主力品ヘムライブラの約2割増や、新製品エンスプリング、エブリスディ、本年5月に発売したバビースモの順調な市場浸透等が寄与しました。海外製商品売上高は、通常出荷価格でのロシュ向け輸出が本格化したヘムライブラが前年同期比約2.7倍と伸長したほか、昨年6月以降欧米で重症COVID-19に対し緊急使用許可や薬事承認を取得したアクテムラ®7割弱増加しました。一方、ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入は、ヘムライブラの初期出荷在庫に関するロイヤルティ収入の大幅減を主因として約4割減となりました。

 製商品原価率は、製品別売上構成比の変化等により、前年同期比で2.7%ポイント上昇し、42.8%でした。経費は、一般管理費が減少したものの、販売費および研究開発費が増加し、全体として6.5%増でした。販売費は為替影響等、研究開発費は開発テーマの進展および為替影響等により増加しました。一般管理費は、法人事業税および諸経費等が増加したものの、有形固定資産の売却益により、全体として減少しました。これらの結果、Core営業利益は2,014億円(+21.5%)でした。

<2022年12月期 4-6月Core業績概要>

 第2四半期単独(4-6月)の売上収益は、海外売上の牽引による製商品売上高の増加がロイヤルティ等収入及びその他の営業収入の大幅減を上回り、全体として前年同期比で6.4%の増収でした。製商品売上高は約2割増加し、うち国内は約3%、海外は約5割の増収でした。国内製商品売上高は、オンコロジー領域の減収をスペシャリティ領域の二桁増が上回りました。なお、第1四半期に前年同期比7割の増収の主因となったロナプリーブの政府納入は、第2四半期には発生しませんでした。海外製商品売上高は、ヘムライブラおよびアクテムラがいずれも8割超増加しました。製商品原価率は概ね前年同期と同水準でしたが、製品構成比における自社品比率の増加により、第1四半期からは約9ポイント改善しました。1四半期に前年同期比二桁増だった経費は、一般管理費における有形固定資産の売却益計上等を主因として、第2四半期は前年同期並みでした。以上により、第2四半期単独のCore営業利益は2%の増益でした。

<研究開発の状況>

 研究開発活動も順調に進展しています。自社創製品では、新規作用機序による抗体医薬品ネモリズマブについて、海外導出先のガルデルマ社が、結節性痒疹を対象とした2本の第III相臨床試験のうち、1本目について主要評価項目達成を6月に発表しました。同じく6月、抗血液凝固第Ⅸa/X因子ヒト化二重特異性モノクローナル抗体へムライブラが、国内第III相AGEHA試験に基づき、後天性血友病Aに対する適応拡大承認を取得しました。また、GYM329について、エブリスディとの併用により脊髄性筋萎縮症に対する臨床試験を開始しています。ロシュからの導入品では、がん免疫チェックポイント阻害剤テセントリクが、がん免疫療法として国内で初となる非小細胞肺がんの術後補助療法に対する承認を5月に取得しました。

【2022年12月期 1-6月実績】

(億円)2022年
1-6月
2021年
1-6月
前年同期比
連結損益(Core実績)
売上収益 5,043 3,902 +29.2%
 製商品売上高 4,528 3,041 +48.9%
 ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入 514 861 △40.3%
営業利益 2,014 1,658 +21.5%
四半期利益 1,447 1,217 +18.9%
連結損益(IFRS実績)
売上収益 5,962 3,902 +52.8%
営業利益 2,869 1,607 +78.5%
四半期利益 2,042 1,181 +72.9%

<製商品売上高の内訳>

(億円)2022年
1-6月
2021年
1-6月
前年同期比
製商品売上高4,5283,041+48.9%
 国内 2,738 2,034 +34.6%
  オンコロジー領域 1,230 1,241 △0.9%
  スペシャリティ領域 1,509 793 +90.3%
 海外 1,790 1,007 +77.8%

【研究開発活動の進展】(2022年4月26日~2022年7月21日)

2022 Q2 R&D Progress

Core実績について

 当社はIFRS移行を機に2013年よりCore実績を開示しております。Core実績とは、IFRS実績に当社が非経常事項と捉える事項の調整を行ったものであります。なお、当社が非経常事項と捉える事項は、事業規模や範囲などの違いによりロシュと判断が異なる場合があります。当社ではCore実績を、社内の業績管理、社内外への経常的な収益性の推移の説明、並びに株主還元をはじめとする成果配分を行う際の指標として使用しております。

上記本文中に記載された製品名は、法律により保護されています。

以上

本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部

  • 報道関係者の皆様
  • メディアリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0881
  • mailto: pr@chugai-pharm.co.jp
  • 投資家の皆様
  • インベスターリレーションズグループ
  • Tel:03-3273-0554
  • mailto: ir@chugai-pharm.co.jp
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