2017年06月06日

APHINITY試験でロシュ社のPerjetaとHerceptinおよび化学療法の併用はHerceptinと化学療法の併用に比べHER2陽性早期乳癌患者さんでの浸潤病変の再発リスクを減少

News Summary

本資料は、中外製薬と戦略的アライアンスを締結しているF. ホフマン・ラ・ロシュ社が6月5日(バーゼル発)に発表したプレス・リリースの一部を和訳・編集し、参考資料として配布するものです。正式言語が英語のため、表現や内容は英文が優先されることをご留意ください。
原文は、http://www.roche.com/media/store/releases.htmをご覧ください。

ロシュ社、Breast International Group(BIG)、Breast European Adjuvant Study Team(BrEAST)、およびFrontier Science Foundation(FS)は5日、第III相臨床試験であるAPHINITY試験においてHER2陽性早期乳癌患者さんに対するPerjeta(Pertuzumab)、Herceptin(trastuzumab)と化学療法を併用(Perjeta併用レジメン)した術後補助化学療法はHerceptinと化学療法の併用に比べ、再発または死亡の相対リスクを19%、統計学的に有意に低下(浸潤病変の無い生存期間を延長)させたことを発表しました(ハザード比0.81、95%信頼区間:0.66-1.00、p=0.045)。3年時点で、Perjeta併用レジメンで治療された患者さんの94.1%で乳癌の再発が認められなかったのに対して、Herceptinと化学療法の併用で治療された患者さんでは93.2%でした。Perjeta併用レジメンの安全性プロファイルは、これまでの臨床試験で確認されたものと同様であり、新たな安全性の懸念は確認されませんでした。

ロシュ社の最高医学責任者兼国際開発責任者のSandra Horning博士は、「術後補助化学療法の目的は、癌患者さんの治癒の可能性を最大化することであり、治療方法の進歩によりこの目標に近付けます」と述べるとともに、「APHINITY試験において、Perjeta併用レジメンはHER2陽性早期乳癌患者さんでHerceptinが成し得た高い治療成績をさらに改善することに成功しました。我々は患者さんにこの治療選択肢を提供できるよう、各国の規制当局と協力していきます」と語っています。

【概 要】

・APHINITY試験において、現在の標準治療に比べPerjeta併用レジメンの利点が確認されました。

・APHINITY試験では試験集団全体で有用性を示し、特にリンパ節転移陽性またはホルモンレセプター陰性の患者さんで最も大きな再発リスクの低下を示しました。

・APHINITY試験の成績は、各国の規制当局に提出されます。

【Perjeta(pertuzumab)について】

・日本での効能・効果は「HER2陽性の手術不能又は再発乳癌」、販売名は「パージェタ®点滴静注420mg/14mL」です。

・国内では、HER2陽性乳癌(アジュバント)を対象とした第III相国際共同治験、およびHER2陽性胃癌を対象とした第III相国際共同治験に参加しています。

以上

本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部

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