2017年05月10日

中外製薬とJW Pharmaceuticalによるエミシズマブのライセンス契約の締結について

中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役会長 CEO:永山 治)は、血友病Aを予定適応症として開発中のヒト化バイスペシフィック抗体エミシズマブ(ACE910)に関し、JW Pharmaceutical社(本社:韓国・ソウル市、社長:Sung Kwon Han、Young Seop Shin)へ韓国における独占的販売権を付与するライセンス契約を、本日、締結したことをお知らせいたします。本契約に基づき、中外製薬はJW Pharmaceutical社より契約一時金およびマイルストン、売上額に応じたロイヤルティを受領します。

代表取締役会長 CEOの永山 治は、「アクテムラに続きエミシズマブについても、JW Pharmaceutical社と韓国におけるライセンス契約を締結できたことを喜ばしく思います」と述べるとともに「エミシズマブは、当社独自の抗体改変技術を用いた抗体医薬品です。ファーストインクラスの医薬品として、この革新的な治療薬に対する社会的ニーズは強く、待ち望む韓国の患者さんのもとへ速やかにお届けできるよう、JW Pharmaceutical社と協働してまいります」と語っています。

エミシズマブは、ロシュ社およびジェネンテック社と共同で、現在、下記の4本の第III相国際共同治験が実施されており、韓国からはHAVEN 1およびHAVEN 3試験へ参加しています。

  • HAVEN 1試験:インヒビター保有の12歳以上の患者さんを対象に、週1回のエミシズマブ投与による出血予防を評価
  • HAVEN 2試験:インヒビター保有の12歳未満の小児患者さんを対象に、週1回のエミシズマブ投与による出血予防を評価
  • HAVEN 3試験:インヒビター非保有の12歳以上の患者さんを対象に、週1回または2週に1回のエミシズマブ投与による出血予防を評価
  • HAVEN 4試験:インヒビター保有または非保有の12歳以上の患者さんを対象に、4週に1回のエミシズマブ投与による出血予防を評価

エミシズマブについて
エミシズマブは、当社独自の抗体改変技術を用いて創製されたバイスペシフィック抗体です。本剤は活性型第IX因子と第X因子に結合し、活性型第IX因子による第X因子の活性化反応を促進することで、血友病Aで欠損または機能異常を来している第VIII因子の補因子機能を代替します1, 2)。また本剤は、「12歳以上で血液凝固第VIII因子のインヒビターを保有する血友病A患者さんに対する予防投与療法」として、2015年に米国食品医薬品局(FDA)より画期的治療薬(Breakthrough Therapy)に指定されています。

【参考文献】
1) Kitazawa, et al. Nature Medicine 2012; 18(10): 1570
2) Sampei, et al. PLoS ONE 2013; 8: e57479

以上

本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部

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