中外製薬のR&Dプリンシプル
中外製薬は研究開発において、長い年月をかけて独自の企業文化とマインドセットを確立してきました。これらを当社の研究開発の行動原理として定めたのが「R&Dプリンシプル」です。当社の研究員は「R&Dプリンシプル」に基づき、真に患者さんや医療現場で必要とされる医薬品の創出を目指しています。
「R&Dプリンシプル」を分かりやすく説明した動画をご覧ください。
R&Dプリンシプル
「R&Dプリンシプル」は以下の4つの柱から成り立っています。
- “技術ドリブン”創薬
- “最高の品質を持った”開発分子
- “作用機序/バイオロジーに基づいた”標的疾患選択
- “製品価値を最大化する”臨床開発
“技術ドリブン”創薬
- 中外製薬ならではのユニークで革新的なモダリティ技術*¹で、治療パラダイムを変えられるような、これまでにはない治療薬を創製する
- 私たちの技術で、未解決な病気のアンメットメディカルニーズ*²を克服する
- モダリティ技術に関して、非臨床から臨床のトランスレーショナル研究、臨床から創薬へのリバーストランスレーショナル研究を進め、臨床開発の創薬の効率と成功確率を上げる
“最高の品質を持った”開発分子
- 質にこだわり、活性・選択性・薬物動態・安全性・安定性等のあらゆる面で、今の技術で作り得る最高の品質の開発品を作り出す
- 競合品との差別化ポイントを実験データとサイエンスで示す
- ゲームチェンジャーになりえる創薬アイデアなら諦めずに追及する
- 薬物動態/安全性に関して非臨床から臨床の予測精度を高める
“作用機序/バイオロジーに基づいた”標的疾患選択
- 開発品の作用メカニズムやバイオロジーに基づいて、疾患領域にこだわることなく、最適な標的疾患を選ぶ
- 開発早期段階では製品価格や市場の大きさを見誤りやすいため、患者さんにとっての価値の大きさを大切にする
- 創薬コンセプトを早期臨床開発で検証することで、後期開発での成功確率を高める
“製品価値を最大化する”臨床開発
- 疾患領域を限定せず、開発早期から複数疾患同時開発を進める
- 患者さんのベネフィットと科学的なデータに基づいて判断する
- ロシュ社、場合によっては第3社のパートナーと協働し、製品価値最大化を目指す
- *1 創薬技術のこと
- *2 いまだ有効な治療方法が無く、十分に満たされていない医療ニーズのこと