CEOご挨拶

中外製薬CEOおよびロシュ・グループCEOより、ステークホルダーの皆さまに中外製薬創業100周年のご挨拶を差し上げます。


中外製薬CEOご挨拶

中外製薬株式会社
代表取締役社長
最高経営責任者(CEO)

奥田修

中外製薬は、2025年3月10日に創業100周年を迎えました。この記念すべき節目を迎えられたのも、ステークホルダーの皆さまのご支援の賜物です。心より感謝を申し上げます。

当社は、革新的な医薬品とサービスを提供することを中核事業とし、世界のヘルスケア産業のトップイノベーターを目指す企業へと飛躍的に成長しました。

私たちの100年は挑戦の歴史です。1925年の創業に始まり、1960年代の大衆薬から医療用医薬品へのシフト、1980年代のバイオ創薬への舵切り、そして2002年のロシュ社との戦略的アライアンスの開始と、数々の挑戦がありました。

中外製薬はロシュ・グループの一員でありながら経営の独立性を保っています。ロシュ社の新薬の日本における独占販売権を持ち、その安定した収益基盤を活用してR&Dに集中投資し、そこから生み出した革新的な自社創製品を、ロシュ社を通じて世界中の患者さんに届けられるようになりました。

2023年には「中外ライフサイエンスパーク横浜」を本格稼働し、研究開発を加速させる体制が整いました。自社で生み出された革新的な医薬品を高品質かつ安定的に届ける生産設備の強化を行い、AIなどデジタル技術の活用も追求しています。

当社が目指すのは、患者中心の高度で持続可能な医療の実現です。ヘルスケアを取り巻く社会課題はますます高度で複雑になる中、この実現に向けては、ステークホルダーの皆さまと未来を描き、共創していくことが不可欠です。私たちは誠実に、皆さまとのパートナーシップを築いていきたいと考えています。

そして、これらの活動を担い、次の100年をつくっていく当社の社員一人ひとりに、「世の中の役に立つくすりをつくる」という創業者の上野十蔵さんの想いが引き継がれています。私たちは、フロンティア精神を持ち、大胆に、私たちだからこそ生み出せるイノベーションに挑戦していきます。

今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

中外製薬株式会社
代表取締役社長 最高経営責任者(CEO)

奥田 修


ロシュ・グループCEOご挨拶

ロシュ・グループ CEO

トーマス・シネッカー

ロシュ・グループ従業員、パートナー、ステークホルダーの皆さまへ

中外製薬は20年以上にわたりロシュ・グループの中核的なメンバーであり続けてきました。この喜ばしい機会に、ロシュ・グループを代表して、中外製薬の創業100周年を心よりお祝い申し上げます。

中外製薬のスローガン「創造で、想像を超える。」は、品質への徹底したこだわり、揺るぎない忍耐力、パイオニア精神を表しています。中外製薬の技術・サイエンスは世界トップクラスであり、医療科学の可能性を常に拡大しています 。

両社の戦略的アライアンスは、ヘルスケア産業における類まれなる成功例といえます。この提携により、日本の何百万人もの患者さんがロシュ社の医薬品を投与されると同時に、中外製薬の革新的な製品が世界中の患者さんに届けられるようになりました。私たちのパートナーシップは相互の尊重と信頼に基づいており、これにより、幅広い疾患に対する画期的な医薬品を生み出しています。

次の100年も患者さんに貢献するような連続的なイノベーションを生み出すため、両社の強固な協力関係を発展させていくことを心より楽しみにしております。

トーマス・シネッカー
ロシュ・グループ CEO