がん乳がんってどんな病気?

監修:昭和大学医学部乳腺外科
特任教授 中村 清吾 先生

(にゅう)がんは、細胞(さいぼう)のコピーミスによってできたがん細胞がしこり(小さいかたいかたまり)となって胸(むね)にできるがん。胸のがん細胞は、骨(ほね)や肺(はい)など全身に広がる。しこりは、自分自身のチェックや検診(けんしん)で見つかることが多い。

  • 胸にかたいしこりができる

    • かたくて動かないしこり(1)
    • えくぼみたいなへこみ(2)
    • 乳首から液体や血がでる(3)
    • わきの下がはれる(4)
    • 左右の胸の形がちがう
  • 30~40代の女性に急増

    • 乳がんはほかのがんに比べて患者(かんじゃ)さんが若い。
    • 女性がかかるがんの中で最も多い。
    • 過去25年間で患者さんが4倍に増加。
    • ごくまれに男性の乳がん患者さんもいる。
  • 患者さんにあわせた治療法

    一人ひとりの患者さんでがんの性質や症状がちがうため、乳がんの治療では手術、くすりや放射線(ほうしゃせん)などから最適な治療を組み合わせる。

  • くすりは正常な細胞を攻撃することも

    がんのくすりは、どんどん増える細胞をねらいうちする。かみの毛の細胞が攻撃(こうげき)されるとぬけ毛になる。ウイッグ(かつら)をかぶる患者さんも多い。

  • がんは、早く見つけることが重要

    乳がんの見つけ方

    • しこりがないか
    • えくぼみたいなへこみがないか
    • 乳首から液体や血がでていないか
    • 左右の胸の大きさ・形・かたさは同じか
    • 40代からは、2年に1度検診を受ける