
感染症インフルエンザって
どんな病気?
監修:東邦大学医学部 微生物・感染症学講座
教授 舘田 一博 先生
教授 舘田 一博 先生
インフルエンザは、インフルエンザウイルスが鼻やのどに入りこんで増え、高熱や頭痛(ずつう)、全身のだるさなどをひきおこす感染症(かんせんしょう)。インフルエンザは、人から人にうつるので、かかると学校を休むルールがある。冬に流行すると学級閉鎖(へいさ)になることも。
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急な高熱、頭痛、だるさ
頭痛、38℃以上の熱、せき、のどの痛み、寒気、だるさ、筋肉(きんにく)・関節痛
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ウイルスをすいこんで感染
感染した人のせきやくしゃみの中のウイルスを鼻や口からすいこむ。
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手についたウイルスから感染
ウイルスをさわった手で口や目をさわる。
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出席停止のルール
熱が出た日を1日目として5日間、かつ熱が下がってから2日間は登校はできない。
熱が下がっても体内にウイルスが残っていて人にうつしてしまうことがあるからだよ。 -
10代のあぶない行動に要注意
注意!
高いところから飛びおりるなどの異常(いじょう)行動をすることがある。
熱がでてから2~3日は、家族などが子どものそばについていることが大切。
特に10代の子どもが家で一人にならないように注意する。 -
手あらい、マスク、ワクチンで予防
手あらい、うがい、マスク。
事前にワクチン接種。

なんで、インフルエンザやかぜになると、鼻水やせきがでたり、熱が出たりするの?
インフルエンザやかぜになると、くしゃみや鼻水、せき、熱などのさまざまな症状が出る。これらはどれもからだを守るために、ウイルスをやっつける作戦。
作戦1ウイルスを追い出せ!
まず、鼻や口から入ってきたウイルスをくしゃみやせき、鼻水で追い出そうとする。
作戦2ウイルスをやっつけろ!
次に、のどについたウイルスを白血球がやっつけようとする。このとき、のどが赤くはれて痛くなる。
作戦3ウイルスの元気をなくせ!
最後は、発熱。高温にすることで、熱いのがきらいなウイルスの元気をなくそうとする。一方、白血球は熱いほうが元気になってパワーアップする。
(2021年12月1日作成)