
がん
監修:昭和大学医学部乳腺外科
特任教授 中村 清吾 先生
特任教授 中村 清吾 先生
がんは、遺伝子(いでんし)が変異(変化)することで異常な細胞(さいぼう)が増える病気。
わたしたちのからだは約30兆個の細胞(生物をかたちづくる最小単位)からできている。細胞は、細胞の形や性質を決める設計図である遺伝子をコピーして、1つの細胞が2つになる。これを細胞分裂(ぶんれつ)という。
正常な細胞分裂
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- 細胞
- 遺伝子がコピーされる
- 正常な細胞が2つできる
- 細胞が大きくなる
何回も細胞分裂をすると、ときどき遺伝子のコピーミスがおこる。コピーミスでできた異常な細胞は、からだに備わっている免疫(めんえき)などで修復され、退治される。ところが、なんらかの理由で遺伝子のコピーミスの修復・退治ができないと、異常な細胞が生き残ってしまう。
つまり、がんは、コピーミスでできた異常な細胞がコピーを繰り返して増える病気。
がんのおこり方
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- 正常な細胞
- コピーミスで異常な細胞ができる
- 異常な細胞が増える
- 異常な細胞が増えてかたまりになる
がんの中には、ウイルスや細菌などの感染によっておこるものもある。