免疫の病気関節リウマチって
どんな病気?

監修:東京女子医科大学 リウマチ膠原病内科
准教授 宮前 多佳子 先生

からだには、外から入ってきたウイルスや細菌(さいきん)などの病原体を攻撃(こうげき)したり、からだの外に追い出したりするしくみがある。これを免疫(めんえき)という。 関節リウマチは、免疫が自分の細胞を敵(てき)とまちがえて攻撃する病気。炎症(えんしょう)によって関節のはれやいたみがおき、ほおっておくと関節がこわされ、形が変わって動かなくなる。近年、新しいくすりの登場で、症状や病気の進行をおさえることが可能になった。

  • 朝おきて手が動かしにくい

    • 朝は、手が動かしにくい
    • 手首や手の指の関節が左右対称(たいしょう)にはれる
    朝は、手が動かしにくい、関節が左右対称(たいしょう)にはれる
  • 自分の細胞を敵とまちがえる

    免疫がかんちがいして自分の細胞をやっつけることで、炎症がおきる。手の指・関節などがはれていたい。

  • 新しいくすりで治る病気に

    免疫のかんちがいをおこさせないしくみのくすり。関節のいたみやはれなどのリウマチの症状をほぼなくすことが可能に。また、症状が出てからすぐに治療(ちりょう)を始めることで関節が変形することを防ぐことができる。

  • 病気が進むと関節が変形

    炎症が進むと骨や軟骨の細胞がこわれる。関節の細胞がこわれると、関節の形が変わってくる。一度変わってしまった関節の形はもとにもどらない。

  • 30代からの女性に多い

    男性よりも女性が4倍なりやすい。30代~50代に症状がではじめることが多い。

  • 日常生活

    リウマチでおこる関節の炎症はすぐにおさまらないため、患者(かんじゃ)さんはあきらめずに根気よく治療を続けている。
    毎日の生活で、適度な運動、十分なすいみん、栄養のバランスをとることをこころがけて、リウマチとうまくつきあっている。