いろいろな気持ち
クラスにはいろいろな友達がいる。考えることも、感じることもそれぞれちがう。
病気にはいろいろな種類がある。病気によって症状(しょうじょう)はさまざまだから、病気になった時に日常生活におこる変化や気持ちの変化はそれぞれちがう。
マンガを読んで5年1組のみんなといっしょに、想像してみよう。
4人の小学生ハルト、なつき、アキラ、ふゆかが、学校生活や毎日の暮らしの中で病気のことを調べたり、考えたりするよ。マンガを読んでみんなも一緒に考えてみよう。
登場人物の紹介
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ハルト
体を動かして遊ぶことが大好き。スポーツ全般、特にサッカーが得意。
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なつき
しっかりもので、よく気が付く。クラス委員でみんなのまとめ役。
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アキラ
クールでおとなっぽい転校生。趣味は読書とゲーム。
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ふゆか
おしゃれが好きでダンスが得意。おしゃべりで社交的な性格。
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第1話知れば、もっと仲良くなれるアトピー性皮ふ炎編
第1話:知れば、もっと仲良くなれる
アトピー性皮ふ炎編マンガ「想像してみよう いろいろな気持ち」
5年生のハルト、なつき、アキラ、ふゆかの4人の登場人物の日常のストーリー。5年1組の教室。
4月のある日、アキラが転校生としてやってくる。クラスメイト「転校生だ!」
クラスメイト「大人っぽい」ひじの内側をかきながら自己紹介をするアキラ。
アキラ「…アキラです。好きなことは読書、ゲーム。きらいなのは、暑い夏と乾燥する冬です」なつきの心の声(あれ…この子…)
ふゆかが後ろの席のなつきに話しかける。
ふゆか「ねえねえ、あの子、ポロシャツ似合ってる!ポケットのハンカチもおしゃれだね」なつき「あ…うん…」
自己紹介をして、なつきのとなりの席につくアキラ。
アキラの耳たぶが切れているの気がつくなつき。放課後の教室
ふゆかがアキラに声をかける。
ふゆか「ねぇ、アキラくん。わたし、ふゆか!アキラくんおしゃれだね!だれが洋服選んでいるの?ママ?自分?お姉ちゃんとか」ふゆかのマシンガントークにおどろくアキラ。耳のうしろやひじの内側をかいている。
アキラ「えっと…」
ふゆか「ファッション雑誌とか読む?ダンスとか好き?前の学校では…」なつき「ふゆか…アキラくん、こまってるよ」
ふゆか「えーそう?ごめん~」
なつき「わたしはなつき。クラス委員なの。わからないことがあったら何でも聞いて」なつき「ところで…アキラくんて もしかして…」
ハルトが勢いよくアキラのところへやってくる。ハルト「オレ、ハルト!よろしく!サッカー好き?」
手にしているサッカーボールをアキラに見せるハルト。
アキラ「まあ…好き…かな…」すると続々とクラスメイトが集まってくる。
口々に「家どこ?」「遊ぼう」「何の教科が好き?」というクラスメイト。
少しとまどうアキラ。ハルト「アキラ!帰る前にみんなでサッカーしようぜー!」
校庭を指さすハルト。アキラは外を見て、切れている耳に手をやる。
アキラは少し考えて、迷いながら「うん、いいよ。」
みんなと校庭に向かうクラスメイトが男子も女子もみんなでサッカーをしている。
アキラがセンスの良い動きを見せる。アナウンスの声「下校時刻になりました。校庭で遊んでいる児童は帰りましょう――」
サッカーボールを手にして、教室へもどろうとするハルトたち。
ハルト「アキラ、すげえうまい!サッカークラブとかに入ってた?めっちゃいい動きだな!」
アキラ「クラブは無理だから…でも、サッカーは好きで、家でいつもやってるんだ」
ハルト「家でサッカー?なにそれ?どういうこと?庭がめっちゃ広いの?」後ろを歩いていたふゆかが、アキラのひじの内側に血がにじんでいるのを見つける。
ふゆか「アキラくん、そこ!血が出てるよ!」ハルト「マジか?さっきオレがぶつかったからかな。保健室行こうぜ!」
アキラ「え…いや…これは…」の声はかき消される。ハルトとふゆかが強引にアキラを保健室に連れていく。
なつきもついていく。保健室のドアを勢いよくあける。
ふゆか「せんせー、たいへん!」
ハルト「アキラ、けがしたみたいで血が出てるんだ!」アキラの様子を見る養護教諭。
養護教諭「かいて血が出ちゃったのね」
アキラ「はい…」養護教諭「薬をぬるから、手をあらってらっしゃい。」
手をあらって自分でくすりをぬるアキラ。なつき「アキラくんて、もしかしてアトピー性皮ふ炎?」
アキラ「うん、よく気がついたね。」ふゆか・ハルト「アトピー性皮ふ炎⁉」
なつき「耳たぶが切れているし、ひじの内側もかいていたから、そうかなって思って…。わたし、小さいころアトピーだったの。かゆいのってつらいよね。」
アキラ「ぼくは赤ちゃんのころからアトピーがひどくて…皮ふがあちこちかゆくなるんだ」
ふゆか「赤ちゃんのころから?」ハルト「先生、アトピー性皮ふ炎ってどんな病気なんですか?」
養護教諭「そうね…みんなには知っておいてもらったほうがいいかな。ね、アキラくん」
うなずくアキラ。養護教諭「かゆみのあるしっしんが良くなったり悪くなったりをくり返す病気なの。症状は人それぞれで、赤くなったり、小さなぶつぶつができたり、カサカサしたり、皮ふが厚くなったり、かさぶたができたり…」
養護教諭「同じ人でも季節によって程度がちがったりするの」アキラ「ぼくは汗をかく夏と乾燥する冬に症状が悪化するんだ」
ふゆか「それって…つらいじゃん…」
なつき「どんな時にかゆくなるんですか?」
養護「そうね、いろいろあるわね。」養護教諭「汗や乾燥がダメだったり、ペットや食事のバランス、睡眠不足や気持ちも関係したり…本当にいろいろあるのよね…」
ふゆか「治るんですか?」養護教諭「正しい治療 ①お薬をぬったり飲んだりする ②汗をかいたら肌を清潔にしてくすりやクリームをぬる ③こまめなそうじ を行うことで症状が出にくい状態にはなるわね!」
アキラ「ぼく、サッカーをしたら、かゆくなるのわかってたんだ」
アキラの回想「前はおとなしくしていた…そうすればかゆくはならないから…低学年のころにね、自分でケアがうまくできずに悪化することが多くて…外遊びとか…すごくがまんしてた」
アキラ「でも、それじゃ楽しくない。これからはいろんなことに挑戦したいんだ。だから、今は症状のコントロールをがんばってる。ちゃんと薬をぬっているし、汗をかいたら清潔にしてる!」
アキラ「今日は…転校初日で緊張したり、サッカーで汗かいて、ちょっとかゆくなったけど…みんなとサッカーできて、本当に楽しかった!」
ハルト「アキラ!またサッカーやろうぜ!」
ふゆか「え?だってまた悪化しちゃうよ…汗かいたら」ハルト「だから、みんなでアキラが楽しくサッカーできるように考えるんだよ」
ふゆか「あー、なるほど!いいね!それ、やろ!」なつき「先生、またアトピーについて、質問してもいいですか?」
養護教諭「ええ、もちろんよ!」休日の公園。
ハルト「準備OK?」
アキラ「汗をかいても、だいじょうぶなように」
バッグには、薬、タオル、着がえが入っている。ふゆか「準備万端だねー」
なつき「汗は大敵だもんね」
アキラ「家に帰ったら、すぐにシャワーを浴びてさっぱりするんだ」みんなでサッカーをして遊ぶ。
数日後、アキラの家。
ハルト、ふゆか、なつきがハルトの家に遊びに来る。
部屋が整然ときれいで、本がたくさんある。ふゆか「アキラくんのお部屋、めっちゃ整理整とんされている~きれい~」
ハルト「本がいっぱいあるなぁ。これ全部読んだの?すげえ」
なつき「あ。このシリーズ、わたしも持ってる!おもしろいよね」アキラ「さ、ゲームしよう!」
アキラ「ゲームで、サッカーのイメージトレーニングしてるんだ。手加減しないよ」
ハルト「あ、家でサッカーって、ゲームのことか!よ~し」
サッカーのゲームでハルトとアキラが真剣勝負。なつき「どっちが勝つかなぁ」
ふゆか「がんばれー二人ともー」試合終了。アキラが勝つ。
ハルト「アキラ、めっちゃ強い」
なつき「ハルトの負けだねぇ」ふゆか「わたしもやりたい!」
ハルキ「いやいや、お願い、もう1回!オレとやって。リベンジだー」
アキラ、笑って「今度は4人でやろう!」
わいわい盛り上がる4人。
おわり。 -
第2話自分らしく生きるがん編
第2話:自分らしく生きる
がん編マンガ「想像してみよう いろいろな気持ち」
5年生のハルト、なつき、アキラ、ふゆかの4人の登場人物の日常のストーリー。小学校の保健室。
小学校5年生のふゆかとなつきが保健室を掃除している。
廊下には「がん教育」のポスターが貼ってある。
保健室で養護教諭と話すショートボブの女性を目撃するふゆかとなつき。ふゆか「ねえねえ、あの人見て見て!メイクもヘアスタイルもステキ。ネイルもきれい!指輪もかわいいし、おしゃれだね!」
なつき「先生っぽくないし、だれかのお母さんでもなさそうだよね…だれだろ?」ふゆかとなつきに気が付いた女性が、二人に向かって笑顔で「こんにちは」と会釈をする。
焦る二人もぺこりと頭を下げる。数日後の5年1組の教室。
担任の先生が、がん教育の講師の女性を連れてくる。
担任「今日は「がん」について学びます。特別講師の方に来ていただきました」女性が黒板の前に立って、クラスに女性が会釈をする。
ふゆかの心の声「あれ、この人、この前保健室にいた?似てるけど、髪の毛がすっごくのびてるからちがうかなぁ?」女性「こんにちは!みなさんは「がん」という病気、知っていますか?」
次々に答えを口にする児童に微笑む女性。
「知ってますー」「こわい病気ですー」「治らないんだよね…」女性「こちらのスライドを見てください」
黒板前のスクリーンに「我が国における死亡率の推移」のスライドが映し出される。
女性「日本人の死亡原因の第1位は「がん」です。日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなります」
教室から聞こえてくる児童の声「ええ…マジで!?」手を挙げて女性へ質問するハルト。「どうすればがんにならないんですか?」
女性「がんにかかる原因はさまざまあります。でも、残念ながら多くのがんの原因はわかっていません。原因がわかっているがんは、原因を取りのぞくことで防ぐこともできます。」
女性「例えば、胃がんの原因になるピロリ菌は薬でやっつけます。わかい患者さんが多い子宮けいがんの原因となるヒトパピローマウイルスの感染はワクチンで予防ができるんです。そのほか、タバコも胃がんや肺がんなどの様々ながんの原因になるのでタバコはすわないほうがいいですね。」女性「このことはぜひ、お家に帰ってお父さんやお母さんにも伝えてね。」
ハルト「はい!」女性「そして、もうひとつ大切なことは…がんの早期発見です。がんは進行すればするほど治りにくくなる病気です。多くのがんは早期に発見すれば約9割が治ります。だから、がん検診が重要なんです。」
児童の感想。「ええ、そうなんだ!」「知らなかった」「がん検診、大切じゃん!」女性「今から私のことを話します。私は「がん患者」です」
驚く児童。
女性「28歳の時にがんが見つかりました」
女性は、偶然、胸にしこりを見つけて、検査を受けたこと。医師から乳がんだと告げられ、ショックを受けたことを話す。女性「幸いにも治療が効いて、今はこんなにも元気です!」
アキラ「手術はしましたか。こわかったですか?」
女性「手術しました。手術をする前はいろいろ考えました…がんはこわいものと思われていますが、早く発見して治療すれば健康な生活を送ることができます。がんを知って、健康や命の大切さを私はみなさんに伝えたいです。」ふゆかは、女性の指輪が保健室で見た女性と同じ指輪であることを確認し、手をあげる。
ふゆか「質問してもいいですか?」
女性「もちろん!」
ふゆか「髪の毛はどうやってのばしたんですか。」
ふゆかの唐突な質問に教室がシーンとなる。
女性「ああ…あなた…前に保健室で会いましたね。おそうじしてたわね。あの時はショートボブ、今日はロングヘアだからおどろいたのね!」 うなずくふゆか。女性「がんを治療するくすり(抗がん剤)を使うと、副作用で頭髪、まゆげ、まつげなどが抜けてしまいます。だから、私の髪の毛は今、かつら…ウイッグです」 驚くふゆかとなつき。
女性「今日はこれがいいかな~って、毎日ウィッグやぼうしを選んで、ファッションを楽しんでいます」なつきが質問をする。「髪の毛が抜けるの…つらくありませんでしたか?」
女性「髪の毛だけでなくて、まつげまで抜けてしまったのが、すごくショックでした…自分のまつげが長いのがお気に入りだったので。どうして私にだけこんなにつらいことが起きるの?って、落ちこみました。その時、私を支えてくれたのは、家族やお医者さん、看護師さんや友だち、会社の仲間…たくさんの人たちでした。本当にありがたかったです。自分もがんを受け入れておしゃれを楽しんだり前を向こうと思えました。」
ハルト「先生はなんのお仕事をしてるんですか?」
女性「ウェブデザイナーしています。そして今は学生時代の仲間といっしょに夢だったカフェの開店準備に大いそがしです。病気でも夢をあきらめません。毎日を大切にして…私の人生はまだまだこれからです!」授業後に、児童ががん教育の授業について感想を書いている。
『今日はありがとうございました。今までがんはこわいものだと思っていました。』
アキラ『がん検診などを受けて早く見つけることができれば、がんは治る病気だとわかってよかったです。』
なつき『病気になっても前向きに、自分らしく生きていく、先生のすがたに共感しました。」
ハルト『がんに負けない先生、すごいです!がんは早期発見が大事だと、ぼくもいろいろな人たちに伝えます!』
ふゆか『おしゃれだし、かわいいし!――私も先生のように、どんな時もあきらめずに夢へ向かってがんばります。』後日、女性の自宅 学校から届いたがん教育についての児童の感想を読む女性。子どもたちの顔を思い出す。
読み終わった女性がパソコンで子どもたちに返事を書き始める。
『……小学校5年生のみなさんへ たくさんの感想をありがとうございました。みなさんの顔を思い出しながら読みました…』
おわり。 -
第3話みんなで笑顔になるために食物アレルギー編
第3話:みんなで笑顔になるために
食物アレルギー編マンガ「想像してみよう いろいろな気持ち」
5年生のハルト、なつき、アキラ、ふゆかの4人の登場人物の日常のストーリー。昼休みの教室。4人が調理実習について話している。
ふゆか「調理実習、楽しみ~ お兄ちゃんの時はゆでたまごをつくったんだって」
ハルト「オレゆでたまご大好物!何をつけるか迷う。しょう油にしようかな?マヨネーズもいいな」アキラ「ぼくは塩がいいな なつきは?」
なつき「あ、私も塩かな」
なつきが元気のない様子にアキラが気付く。ハルト「アレルギー治ったから なつきも食べられるようになってよかったよな」
アキラ「なつきって食物アレルギーがあったの?」アキラに食物アレルギーのことを聞かれてなつきが話し始める。
なつき「1年生までは、アレルギー用の給食だったから、みんなとちがうメニューだった。『なつきだけちがう給食でいいな』って言われたけど、みんなと同じものが食べたい、なんで私だけって思っていた。好ききらいでわがままって言われるのもいやだった」
なつき「たまごアレルギーがあったんだけど 私の場合、今はゆでたまごやオムライスみたいにしっかり加熱しているたまごなら食べられるようになったの」(解説)食物アレルギーは、お医者さんの指導で、アレルギーの原因となる食品を少量ずつ毎日食べて治療したり、成長するにつれて自然にアレルギーの原因となる食品が食べられるようになる場合があります。
また、食物アレルギーを持っている人の学校給食では、アレルギーの原因となる食品をふくまない献立に変更したり、弁当を持参したりするなどの対応をします。(解説終わり)なつきは、病院で少量ずつ食べる治療をした時に、急に呼吸が苦しくなったことがあって、アレルギーの症状を一時的にやわらげる注射の薬を保健室に預けている。
なつき「今もたまごは苦手。半熟のゆでたまごでアレルギーがおきたらどうしようとか、ちょっと心配」
なつきの話を聞いて、ふゆか、アキラ、ハルトは、なにかできないかを考え始める。
アキラ「ほかにもアレルギーを持っている人いるよな。給食で牛乳じゃなく麦茶の人とか」
アレルギーの原因となりやすい食品には、エビ、カニ、小麦、そば、たまご、牛乳、らっかせい、くるみ、果物のりんご、オレンジ、バナナ、キウイなどがある。ハルトが、牛乳アレルギーを持っているクラスメイトの隣の席で牛乳をこぼした時のことを思い出す。
ハルト「前に、強く持ちすぎて、パックから牛乳が飛び出た時はあわてたぁ」なつき「食物アレルギーは、食べなくてもさわっただけで、かゆくなったり、赤くなったりするんだよね…」
ふゆか「だから、こぼした牛乳をふいたりできないんだ。手伝いたくても手伝えないんだね」なつき「遠足のおかしやお弁当のおかずを交換しないのも、知らないうちにアレルギーの原因になる食べ物を食べないようにするため」
アキラ「そういうことか」
ハルト「ついついおかし交換したくなっちゃうけど、おかし交換しなくても仲良くできるもんな」家庭科の授業。
家庭科の先生「来週は、初めての調理実習。今日は、その準備をしましょう」
黒板には、料理名の「ゆで野菜サラダ」、ゆでる食材の「にんじん、じゃがいも、ブロッコリー、サヤインゲン、ソーセージ」と書いてある。家庭科の先生「次に、調理実習で注意することについて考えましょう」
先生が意見を黒板に書いていく「包丁で手を切らないように注意する、協力する、あとかたづけまできちんとする、ふざけない、つまみ食いしない」アキラが手をあげて発言「食物アレルギーの原因になる食材がないか、確認する!」
アキラの意見に、なつきがほっとした表情を見せる。ハルト「さすがアキラ、それ重要!」
家庭科の先生「そうね。では食物アレルギーについてもう少し勉強しましょう」調理実習の当日。
ハルト「待ちに待った調理実習。注意点を守って始めよう!」
ふゆか「アレルギーの注意点もね」食物アレルギーの注意点
・アレルギーの原因となる食品をぬく
・代わりになる材料で調理する
・不注意で食物アレルギーの原因となる食品が混ざらないようにする
・調理器具や食器は分ける
・使われている食材がわからない食べ物をあげない、もらわない
・加工食品は、食品表示ラベルをよく読んで原材料などを確認する
・アレルギーの原因となる食品を残さないためにしっかりあらうアキラがソーセージのラベルを確認している。
アキラ「ちゃんと食品表示を確認!これはたまごが入ってないソーセージだから大丈夫」それぞれのグループが調理を始める。
実食タイム。
本日の献立 ゆで野菜サラダ(マッシュポテト、ブロッコリー、ニンジン、ミニトマト)、ソーセージ、小鉢(ホウレンソウ、おかか)、日本茶
なつき「調理実習って楽しい。実は、アレルギー反応がおきて、まぶたがはれたり、じんましんがでたらはずかしい、どうしようと思ってたの。授業も私のせいで止まっちゃうと、みんなに迷惑がかかるし。だから、もしも症状が出ても、がまんできるなら言わないつもりだった」
アキラ「言い出しにくいよな、でもはずかしいことじゃないよ」
ハルト・ふゆか「そう、はずかしいことじゃない!」
ふゆか「なんか変だと思ったら、絶対にすぐに教えてね。大切なのは早めの行動だから」
笑顔のなつき。調理実習後の発表。
ふゆか「いろいろな食材があって、カラフルにできました」アキラ「調理実習を通して、食物アレルギーのことを知ることができてよかったです。アレルギーを持っている人は、かゆくなったり変だなと思ったら、はずかしがらずにみんなに伝えてください」
ハルト「みんなも、友達がいつもと違うなと思ったら、すぐに先生に伝えましょう!」
(解説)まちがってアレルギーの原因となる食品を食べたり、さわったりして強いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)がおきた場合には、先生や周囲の大人に伝えましょう。アレルギー反応についてくわしく知りたい人は、「食物アレルギーってどんな病気?」も見てね。(解説終わり)なつき「授業で食物アレルギーの勉強をしたので、私のようにアレルギーを持っていても安心して実習ができました、学校がもっと楽しくなると思います」
なつきの笑顔にクラスメイトや先生たちも笑顔になる。おわり。