
免疫の病気
監修:東京慈恵会医科大学 小児科学講座
助教 後町 法子 先生
助教 後町 法子 先生
免疫(めんえき)の病気は、からだを守るしくみが正常に働かなくなる病気。
わたしたちのからだには、外から入ってきたウイルスや細菌(さいきん)などの病原体や異物(いぶつ)を攻撃(こうげき)したり、からだの外に追い出したりするしくみがある。これを免疫という。また皮ふには、水分を保ち、病原体を体内に入れないバリアの働きがある。
これらのからだを守るしくみが正常に働かないと、外部からの刺激(しげき)や食べ物、もともと敵ではない自分のからだを敵とまちがえて攻撃する免疫の病気がおこる。
免疫の病気のおこり方
からだを守るしくみ(免疫)
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1正常な免疫:体内に入った病原体や異物を攻撃したり、追い出したりする。
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2免疫が正常に働かないと、体内に入った食べ物や自分のからだの正常な細胞を敵とまちがえてやっつけようとする。
皮ふのバリア
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1皮ふの表面にはバリアの働きがあるので、水分を保ち、病原体や日光などの外部からの刺激は皮ふの内側に入れない。
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2皮ふのバリアがこわれると、表面から水分がからだの外に出やすくなり、外部から刺激が入りやすくなる。
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皮ふの内側に入った刺激に対して、免疫が正常に働かずに強い炎症をおこし、かゆくなる。
かいてしまうとさらにバリアがこわれ、治りにくくなる。