
免疫の病気アトピー性皮ふ炎って
どんな病気?
監修:東京慈恵会医科大学 小児科学講座
助教 後町 法子 先生
助教 後町 法子 先生
皮ふには水分を保ち、日光や病原体などの刺激(しげき)を体内に入れないバリアの働きがある。
アトピー性皮ふ炎(ひふえん)は、皮ふのバリアがうまく働かないために、かゆみやしっしんがでる病気。じくじくしたしっしんが出たり、皮ふが乾燥(かんそう)してかゆくなる。しっしんは、人から人にうつることはない。
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成長するとしっしんの位置が変化
成長とともに、アトピー性皮ふ炎のしっしんがあらわれやすいからだの部分は変化する。
- ようち園生・小学生・中学生:胸(むね)、手首や足首、ひじやひざのうら、せなか、おしり
- 高校生や大人:首、顔、おでこ
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皮ふのバリアがこわれておこる
病原体や日光が皮ふから入りやすく、かゆみやしっしんができる。
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うつらないしっしんをくり返す
かゆみのあるしっしんが、良くなったり、悪くなったりをくり返す。
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皮ふへの刺激で悪化する
あせ、衣服のすれ、ダニやカビ、動物の毛、皮ふへの刺激、生活リズムのみだれやストレスで悪化する。
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日常生活
なかなか治らない皮ふの状態やかゆみがおさまらないのはとてもつらい。
気持ちがイライラしたり、落ちこんだりする。
しっしんにさわっても、ほかの人にはうつらない。