ステークホルダーからの期待を超えて 副社長メッセージ

不透明さや不確実性が増す時代の中、「経済性」「社会性」「人間性」を高次元で融合することで、
ステークホルダーからのさらなるご期待に応えていきます。
代表取締役副会長 CSR推進監査担当 上野 幹夫

中外製薬が経営の基本目標として標榜する「トップ製薬企業」では、定性目標の一つとして「各ステークホルダーに高い満足を提供し、積極的に支持される信頼性の高い会社」を掲げています。

今回、各界の有識者の方々からメッセージをいただきましたが、そのお言葉は非常にありがたく、中外製薬に対する期待・要望はますます高まっていることを実感しています。同時に、世界の医療と人々の健康に貢献するというミッションの実現にあたっては、さらなる革新・価値創造が必要だとも認識しています。

中外製薬に求められていることは、画期的な新薬の創出をはじめ、医療・製薬業界に対するリーダーシップの発揮や次世代の育成、地域との共生など多岐にわたりますが、端的に言えば「社会課題解決のパートナー」として期待されているということです。一層の革新に向けては、各ステークホルダーの方々と協働して社会に価値を提供していくことが重要です。

今後の経営環境を見通せば、少子高齢化、医療費抑制ニーズの増大、破壊的技術の登場などを背景に、極めて不透明、不確実な時代に突入します。こうした時代において、企業が特に重視すべきは、経営の「質的」側面と言えるでしょう。企業が発展していくためには、利益成長だけでは不十分で、そのプロセスと質が問われます。

中外製薬では、従前から「経済性」「社会性」「人間性」の総合評価によって企業価値がつくられるとの考えのもと、経営戦略の立案・推進を行ってきましたが、今後は、この3つを高い次元で融合させていくことを、より重視していきます。

中外製薬が考える企業価値の評価
中外製薬が考える企業価値の評価

2016 年は、グローバルコンプライアンス体制の構築や、人財力の強化、健康経営を目指した取り組みの推進、D&Iやワークライフシナジーと生産性向上との有機的な連携などを進めましたが、これらはまさに「経済性」「社会性」「人間性」の統合的進化を目指した取り組みです。これまでも、経営陣が全事業所を訪問し、目指す姿や戦略、価値観の共有を行ってきましたが、今後もこうした活動に力を注ぎ、自律した組織へと進化させていきます。

中外製薬は、自らの進化、革新を通じて価値創造を続けることで、より高いレベルでアンメットメディカルニーズに応えていきます。引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

多種多様な社員がお互いを受け入れ、意見やアドバイスなどを聞き入れることで、組織の価値を高めていくこと(Diversity & Inclusion)
Contents
アニュアルレポート2016
PDF版をダウンロード
アニュアルレポート2016
レポートの構成
  • CEOレター
  • 中外製薬ダイジェスト
  • 社長メッセージ(戦略解説)
  • 中外製薬の経営(ガバナンス・人財)
  • 副会長メッセージ
  • 特集:導出戦略に現れる中外製薬の革新
  • CFOインタビュー
     (よくいただく質問への回答)
  • 中外製薬の取り組み
  • 詳細な報告
  • 財務情報
注:印はオンライン版での掲載情報。
PDF版の全136ページのうち、
16ページ分がオンライン版の掲載となります。
PDF版をダウンロード
ページTOPへ