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PEOPLE

治験と実臨床の
ギャップを埋めたい。
そんな志を掲げ、若くして
高度なサイエンス職に挑む人。

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  • # 開発
  • # 領域サイエンス職

治福 渓 Kei Harufuku

メディカルアフェアーズ本部 メディカルサイエンス部
2018年入社

就職活動で感じた課題を解決し、
患者さんへ貢献したい。

小さい頃から理科が大好きだったという治福。そんな彼が製薬業界に興味を持ったのは、高校時代に見た新薬発売のニュースがきっかけだった。「それは中外製薬の抗体医薬品でした。画期的な効果が見込まれ、多くの患者さんに貢献できるとのこと。ひとつの薬を生み出すことが、これほど社会に大きな影響を与えるのだと強く心を動かされ、私も薬に関わる仕事に携わりたいと想うようになったのです」。そうした志のもと、大学進学後は薬学を専攻し、就職活動でも製薬業界を志望した。当初は新薬の開発を担う臨床開発職を希望していたが、ある製薬企業のインターンシップに参加したことで、彼の考えは大きく変わった。「インターンシップを経験して、治験で取得できるデータには限界があるのでは?と私なりに感じたのです」。

治験とは、開発中の新薬の有効性や安全性を確認するため、患者さんを対象に行われる臨床試験のことだ。「治験では、まだ有効性や安全性のデータが不足している新薬を扱うことから、対象となる患者さんの年齢や病歴などの適格基準や除外基準が設けられ、それをクリアした方しか参加できないという事実を知りました。たとえば、65歳以上の患者さんは参加できないケースもある。となると、治験で設定された基準を満たさない患者さんは有効性や安全性を実証するデータがないので、せっかく治験でのデータが認められて新薬が発売されても、臨床現場において、そういった患者さんに対する適切な使用方法に関するデータが不足しているのではないか。新たな薬をいち早く患者さんに届けることはもちろんだが、市場に発売された後に治験と実臨床のギャップを埋めることも、多くの患者さんに貢献するためには重要なのではないかと」。そんな思いで就職活動を続けていくうちに、巡りあったのが中外製薬の「領域サイエンス職」だった。

価値あるエビデンスを創り、
臨床現場に届ける。

中外製薬の「領域サイエンス職」は、薬の市販後、患者さんや医療関係者が必要としているにも関わらず不足している情報を探り出し、そのニーズを満たす戦略を立案・実行してエビデンス(科学的根拠)を創出していくことがミッションだ。「こんな職種を新卒で募集している製薬企業はほとんどなく、珍しさもあって最初は興味本位で説明会に参加したのがきっかけです。仕事内容を聞いて『この仕事だ!』と直感的に感じて応募しました」。
領域サイエンス職は、まさに治験と実臨床のギャップを埋める仕事。この職種なら就職活動中に自分が抱いていた課題感に応えることができ、患者さんへの貢献が実感できると考え、治福は中外製薬の一員となることを選んだ。

領域サイエンスの業務は大きく2つある。ひとつは、市販後の薬に対するニーズを探り、薬の価値を高めるための戦略を立案する「メディカルマネジャー」。そしてもうひとつは、その戦略の実行役を担い、臨床研究をマネジメントしながらエビデンスを創出していく「クリニカルトライアルマネジャー」だ。治福は「肺がん」の領域を担当し、まだ入社数年のキャリアながら、クリニカルトライアルマネジャーとして複数の臨床研究を担う一方、メディカルマネジャーを務める先輩を補佐して戦略立案にも携わっている。臨床現場でのニーズを収集するために、肺がん領域の権威である医師の方々との会議も定期的に開催され、そこにも治福は同席している。「全国の肺がん治療を牽引する医師の方々とディスカッションできるのはとても刺激的です。みなさん、日々向き合っている患者さんを助けたいと本当に真剣に考えていらっしゃって、そうした先生方の熱い気持ちに触れると、私も力になりたいとモチベーションがいっそう湧きます」。

新卒でこの仕事に挑めるチャンスは、
そう手に入らない。

この仕事はトップクラスの医師の方々と議論できるだけのサイエンスの知識や、患者さんにとって本当に必要なデータを見抜く力、さらに医師の方々と連携して一緒に臨床研究を推進していく力など、多様な能力が求められる。悪戦苦闘の毎日だが、それでも自分の起こしたアクションが医療の現場に貢献していると実感できた時、大きなやりがいを感じると治福は言う。「先日も、私が担当している臨床研究で医師とお話しした際、『この試験は、有効な治療法が確立していない患者さんが対象だから、我々臨床医にとっても患者さんにとっても非常に意義がある。試験のデータが出るのが楽しみだ』と大きな期待をいただき、あらためて自分の仕事がいかに重要であるかを強く感じました」。試験を通して価値のあるエビデンスを創出できれば、それが肺がんの公的な診療ガイドラインに掲載され、有効な治療法として世の中に普及していく。「自分が導き出したエビデンスが肺がん治療の進歩につながれば、こんなにうれしいことはありませんね」。

実は治福は、領域サイエンス職の新卒一期生だ。彼が所属する部門は高度な専門性が求められるため、これまでは研究職や開発職、営業職などで実績を積んだ社員によって組織が構成されていた。「新卒を採用して一から領域サイエンスのプロを育成しようというのですから、中外製薬は大胆な会社だと思います(笑)。確かに求められるレベルは高いのですが、裏返せば若いうちから本当に成長できる環境。2年目3年目から重要な仕事を任され、失敗しても上司や先輩方がフォローしてくれて、そこから新たな知見が得られる。この職種を選んで本当に良かったと思います」。この領域サイエンス職で得たキャリアをもとに、将来はヘルスケア全般で医療に貢献できる人財になりたい。治福はいま、大きなビジョンを掲げて挑戦を続けている。

※本記事の内容、および配属先・所属名称は取材当時のものです。

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