2021年12月17日

中外製薬の環境対策、2部門でCDPの最高評価Aを果たすとともに、 温室効果ガス削減目標でSBT認定を取得

 中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:奥田 修)は、国際環境非営利団体CDPより、環境対策における先進企業として、気候変動対策と水セキュリティ対策の二部門において最高評価に相当するAリストに選定されるとともに、中期環境目標2030で掲げる温室効果ガス削減目標が、パリ協定に整合する水準として、Science Based Targets (SBT) 事務局よりSBT認定を取得いたしましたので、お知らせいたします。

 CDPは2000年に発足した英国の非政府組織(NGO)です。世界の主要企業に対し質問書を送付し、環境問題への取り組みに関する情報公開を求めそれを評価することで、グローバルな環境課題に関するエンゲージメント(働きかけ)を行っています。中外製薬は2012年から参加し、前年度(2020年度)は気候変動および水セキュリティのそれぞれについてA、Bの評価を取得していました。2020年にはTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に対する賛同を表明するとともに、科学に基づく新たな中期環境目標設定に向け、重要課題(マテリアリティ)の特定を行いました。今回の結果は、こうした継続的な取り組みと情報開示の姿勢が評価されたものと考えています。

 SBTは、CDP、国連グローバルコンパクト(UNGC)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金の4社の共同で運営され、事業者⾃らの排出だけでなく、事業活動に関係するあらゆる排出を合計したサプライチェーン排出量を対象としています。今回認定された温室効果ガス削減目標は、2019年を基準として、スコープ1とスコープ2の合計排出量を2030年までに60%削減し、スコープ3の排出量を30%削減するものです*。より長期的な目標として、2050年にはスコープ1とスコープ2の排出ゼロを目指しています。

*スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)、スコープ2:他者から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出、スコープ3:スコープ1、スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他者の排出)

 中外製薬は、成長戦略「TOP I 2030」において、事業活動を通じたESGの取り組みが評価され、社会課題解決をリードする企業として「世界のロールモデル」となることを、2030年に到達すべきトップイノベーター像の一つに挙げています。今後も社会とともに持続的成長をかなえるべく、事業活動のあらゆる場面で環境対策を追求してまいります。

【参考】
中外製薬 サステナビリティウェブサイト
https://www.chugai-pharm.co.jp/sustainability/index.html

中期環境目標2030
https://www.chugai-pharm.co.jp/sustainability/environment/action.html

 

以上

本件に関するお問い合わせ先:
中外製薬株式会社 広報IR部

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