活動レポート

小学校5~6年生向け

科学の力でピカピカ実験~おそうじ科学博士になろう~

開催日時:2024年10月6日(日)13:30~15:00

2024年10月6日、株式会社サニクリーン、明治大学商学部出見世ゼミナールと共同で実験教室を開催しました。サニクリーンの松重尚子氏が講師を務め、対象は小学校5年生~6年生で、重曹を使って葉脈を取り出す実験を起点に、薬品や洗剤のもつ力の理解を深め、おそうじを科学的にとらえるさまざまな実験に挑戦しました。

葉脈を取り出す実験

植物の葉には「葉脈」とよばれる繊維質の構造があり、タンパク質でできている「葉肉」を落とすことできれいな網目として観察できます。アルカリ性の重曹(炭酸水素ナトリウム)溶液で葉を煮ることで、葉肉のタンパク質が分解され、歯ブラシでこすると容易に葉肉を落とすことができました。この実験から、タンパク質による汚れを落とすのに重曹の溶液が有効ではないかと気づき、いろいろな汚れと薬品、洗剤の関係を調べました。

汚れと洗剤の性質を知る

鏡についたハンドクリーム、錆びた10円玉、ステンレス板についた油の焦げなど、実際に家庭でよく見る汚れを実験用に準備し、汚れの種類と使える洗剤の関係を調べました。その結果、洗剤として使う薬品はアルカリ性・中性・酸性というグループに分けることができ、皮脂などの酸性の汚れにはアルカリ性の重曹、錆や水垢のようなアルカリ性の汚れには酸性のお酢が有効であることが分かりました。このように、汚れとそれを落とす洗剤の組み合わせには化学的な理由があることを学びました。さらに、温度、時間、こする力の3つの条件をうまく組み合わせることで、上手に落とすことができることを学びました。

講座を終えて

上手にそうじや洗濯をするには、「汚れの正体を見きわめて、どうやって落とすかを科学的に考える必要があることを学びました。今回の参加者にはサニクリーン社から「修了証」が手渡されました。