活動レポート

小学校1~3年生向け

鱗粉転写~チョウの羽を写しとろう~

開催日時:2024年7月27日(土)10:30~12:00
開催日時:2024年7月27日(土)13:30~15:00

2024年7月27日、一般財団法人進化生物研究所、山口就平さんが講師を務める実験教室を開催しました。対象は小学校1年生~3年生の子どもたちとその保護者の方で、チョウの羽にある鱗粉(りんぷん)を紙に写し取っていろいろな絵を作りながら、自然が作り出す不思議な模様を観察しました。また、世界に生息する珍しいチョウの仲間やその他の虫についても標本を見ながらその特徴や生息域の説明を聞きました。

蝶の鱗粉(りんぷん)について理解する

参加者はまず、足の数や体節の数などの「からだのつくり」によって昆虫やクモなどの種類に分けられることを標本を見ながら学びました。また、チョウやガの仲間の羽にはセミやトンボにはない鱗粉(りんぷん)と呼ばれるとても細かい粉で覆われており、これに光が複雑に反射してさまざまな模様を作り出していることを知りました。また、鱗粉(りんぷん)は羽だけでなく体全体にあり、体を温めたり、水をはじいたり、クモの巣から逃れたりと、身を守ることにも役立っていることを知りました。さらに、バイオラボの顕微鏡を使って鱗粉を大型モニターに映し出し、今まで見たことがない不思議な世界ものぞいてみました。

鱗粉転写作業

山口さんたちが準備してくれたさまざまなチョウの羽から鱗粉(りんぷん)だけを写し取る実験を行いました。ろうを塗った画用紙にチョウの羽を挟み、強くこすりつけると羽の鱗粉が画用紙にきれいに写し取られました。また、羽の表側と裏側の模様を並べて写すことができるので、その違いを観察しました。最後に、写し取った鱗粉の模様をハサミで切り取り、自分たちで思い思いの絵も書き入れ、観察記録の絵を完成させました。

講座を終えて

珍しい昆虫の標本やチョウの鱗粉の不思議な世界に触れることができ、とても楽しい実験教室でした。親子で協力して実験ができたので、家族のきずなも深まったのではないでしょうか。

※同じ内容の実験教室は2023年11月25日にも開催されています。