活動レポート

小学校4~6年生向け

クマムシを観察しよう

開催日時:2024年4月7日(日)13:30~15:00

2024年4月7日、一般社団法人サイエンスナビゲートの山﨑旬一先生が講師を務める実験教室を開催しました。対象は小学校4年生~6年生で、体長約0.5ミリ程度の小さな生き物「クマムシ」をコケの中から探し出し、顕微鏡で観察しました。

クマムシを探して調べる

クマムシはコケや土、砂、水の中などに住んでいる体長が約0.5ミリ程度の小さな生き物です。顕微鏡で見ると、爪がついた8本の足があり、口や目のような部分もあります。コケが乾燥すると、クマムシも活動を止めて『乾眠(かんみん)』の状態になりますが、水をかけると動き出す不思議な生き物です。

今回、いろいろな場所のコケを材料に、顕微鏡を見ながらクマムシを探しました。動いていないと砂粒と見分けがつかないので動いているものを探しますが、なかなか見つかりません。それというのも、クマムシは『緩歩動物(かんぽどうぶつ)』と呼ばれるように、とてもゆっくりでしか歩くことができません。

顕微鏡での観察に慣れてくるに従い、クマムシを見つけられた参加者が増えてゆきました。見つかったクマムシはバイオラボの大型スクリーンに映し出し、大きさや形、動きなどをみんなで確認しました。更に、クマムシ以外にもワムシや線虫といった小さな生き物がコケの中に住んでいることも分かり、講師に熱心に質問している人もいました。

講座を終えて

今回観察したクマムシは、乾燥だけでなく真空状態や紫外線が当たるような過酷な環境の中でも生き延びられることも教えていただきました。道路わきのコケの中に、こんな不思議な生き物がいることにみんな驚いていました。