中外製薬株式会社（本社：東京、代表取締役社長 CEO：奥田 修）は、COVID-19に対する新規治療薬候補であるRNAポリメラーゼ阻害剤AT-527について、自社による開発を終了することをお知らせいたします。

　AT-527はアテア社により創製され、当社の戦略的パートナーであるロシュ社とアテア社が共同でグローバル開発を実施しておりましたが、2021年11月16日にAT-527に関する両社の提携の解消が発表されました。当社は、2021年2月にロシュ社より日本におけるAT-527に対する独占的な開発権および販売権を取得し、日本より第III相国際共同臨床試験MORNINGSKY試験に参加しておりました。

　両社の決定を受け、今後について検討した結果、当社による開発を終了いたします。今後の本剤の臨床開発については、アテア社により検討されます。

　代表取締役社長 CEOの奥田 修は、「COVID-19に対する治療選択肢の拡充を目指し、本剤の開発を進めてまいりましたが、このたび当社による開発を終了し、アテア社に引き継ぐこととなりました。本剤の開発にお力添えくださった患者さん、医療関係者をはじめとする皆様に感謝申し上げます」と語っています。

【参考情報】
Atea Pharmaceuticals Introduces New Strategic Clinical Development Program for AT-527 in COVID-19（2021年12月14日アテア社プレスリリース）
https://ir.ateapharma.com/news-releases/news-release-details/atea-pharmaceuticals-introduces-new-strategic-clinical

以上