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2019年02月13日
日本発・世界初の抗IL-6受容体抗体アクテムラ 第7回技術経営・イノベーション賞において科学技術と経済の会会長賞を受賞
- 世界初のメカニズムによる関節リウマチ治療薬、アクテムラの創薬を実現した大阪大学との共同研究が高く評価される
中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:小坂 達朗)は、一般社団法人科学技術と経済の会(JATES)が主催する第7回技術経営・イノベーション賞において、日本発・世界初の抗IL-6受容体抗体アクテムラ®の創薬への取り組みが、第7回技術経営・イノベーション賞 科学技術と経済の会会長賞を受賞しましたのでお知らせいたします。
技術経営・イノベーション賞は、日本発の優れたイノベーションを広く紹介することで日本の経済の発展、社会の変革、グローバル競争力の向上等に貢献することを目的として、2012年に創設されました。アクテムラは、炎症性サイトカインの一種であるIL-6の作用を阻害することを目的として、中外製薬が創製した抗体医薬品であり、関節リウマチ、巨細胞性動脈炎などの自己免疫疾患の治療薬として世界で使用されています。IL-6に関連する疾患に苦しむ人のQoL(Quality of Life:生活の質)改善の意義は大きく、アカデミアとの協働により創薬に至ったプロセスが高く評価され、今回の受賞に至りました。中外製薬としては初めての受賞となります。
上席執行役員 研究、トランスレーショナルリサーチ統括の岡部 尚文は「大阪大学との共同研究によるアクテムラの創薬への取り組みが高く評価され、技術経営・イノベーション賞に選出されたことを大変嬉しく思います」と述べるとともに、「世界には、満たされない医療ニーズを伴う疾患が数多くあります。新たな医薬品により最適な医療を実現し、社会課題の解決を通じて社会とともに発展することを目指し、今後もイノベーションの創出に取り組んでいきます」と語っています。
【選考の理由】
本イノベーションは、免疫疾患用医薬を追究するメーカーの研究者と、シーズを発見した大阪大学との産学連携による成果になります。この共同開発によって、日本発・世界初の抗IL-6受容体抗体アクテムラが生み出されました。また、希少疾患を対象として研究開発したという、アンメットメディカルニーズ(有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ)を第一に考えたイノベーションマネジメントもユニークであり、現在では様々な疾患に対し承認が拡大しています。IL-6に関連する疾患に苦しむ人のQoL改善の意義は大きく、創薬に至ったプロセスが高く評価され、今回の受賞に至りました。
今後、受賞者による技術内容やイノベーションプロセスの発表会が6月4日に行われる予定です。
上記本文中に記載された製品名は、法律により保護されています。
以上
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