感染症

監修:東邦大学医学部 微生物・感染症学講座
教授 舘田 一博 先生

感染症(かんせんしょう)は、病原体が口や鼻、傷口(きずぐち)などから入り、からだの中で増える病気。

感染症には、ウイルスや細菌(さいきん)などの病原体が人から人にうつるインフルエンザやかぜのほかに、病原体がついた食べ物や虫からうつる病気もある。

感染症のおこり方

  • 1
    ウイルスや細菌(さいきん)などの病原体が口や鼻から入る。

  • 2
    ウイルスなどがのどや肺(はい)や腸(ちょう)などで増える。

  • 3
    熱やせきなど症状(しょうじょう)がでる。

どんな病気があるの?

感染症は、細菌が原因でおこる病気とウイルスが原因でおこる病気がある。 細菌は、目で見ることはできない小さな生物で、納豆菌(なっとうきん)や乳酸菌(にゅうさんきん)のように役に立つものもあれば、病気の原因となる細菌もある。

  • 細菌が原因の病気
    結核(けっかく)、中耳炎(ちゅうじえん)、食中毒、尿路(にょうろ)感染症、ニキビなど
  • ウイルスが原因の病気
    インフルエンザ、ほとんどのかぜ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、ノロウイルス胃腸炎(いちょうえん)、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症など

感染症の中には、ワクチンがある病気がある。ワクチンは、その病気にかかる前に受けておくことで病気にかかったり、重い症状になったりするのを防ぐ。

  • ワクチンがある病気
    インフルエンザ、ポリオ、ジフテリア、百日せき、はしか(麻しん)、おたふくかぜ、風しん、みずぼうそう、結核、髄膜炎菌性髄膜炎(ずいまくえんきんせいずいまくえん)、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症、新型コロナウイルス感染症