中外製薬は「製薬×デジタル」を軸に、当社が蓄積したナレッジを通じDX*を担う次世代の人財育成への貢献を目指し、社員の自発的なアイデアを起点にした取り組みも積極的に実施しています。

将来を担う大学生が、製薬業界の最新動向にアクセスする機会が限定されているという課題に着目し、2021年6月に京都大学大学院薬学研究科の講座「創薬医療薬科学概論」にて、DXに関するオンライン授業を実施しました。

授業では、製薬業界におけるDXの動向や当社の取り組みの概要に加え、当社が注力するAIを活用した創薬プロセスの革新について紹介しました。通常の出席者の倍近い約90名の学生が参加し、参加した学生からは、「医薬品業界におけるデジタル化について理解できた」「AIやビッグデータについて深く学ぶ必要性を感じた」「膨大な情報から必要なものを選択し、論理的にストーリーを考える能力が必要になってくるのではないかと感じた」「自身の研究にAIによる画像処理を応用すれば新たな発見に繋がるのでは？」といった声が挙がるなど、好評をいただきました。

当社は引き続き、獲得した「製薬×デジタル」の知識やスキルを、社内にとどまらず社外に対しても積極的に発信し、業界全体のデジタル人財強化に貢献していきます

＊Digital Transformation（デジタルトランスフォーメーション）の略。ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でよりよい方向に変化させるという概念。