特集2:地球温暖化防止への取り組み

地球温暖化防止に向け、エネルギー由来の二酸化炭素(CO2)排出量の削減に取り組むとともにフロン類の漏出の防止に取り組んでいます。

エネルギー消費量の削減

(1)2010年実績

中外製薬グループは2005年に現在の目標「2012年までに全社CO2排出量を統合直後の2003年レベルに抑制する」を設定し、地球温暖化防止に取り組んでいます。しかし、工場およ び研究所を中心とした省エネ活動の継続的取り組みにもかかわらず、2010年のCO2排出量は約104,000トンで、2003年の基準排出量76,400トンに対して約27,600トン超過しています。

(2)目標達成の見通し

上記の超過要因は、2004年の目標検討時に計画が確定していなかった2007年以降の新棟建設にあります。2004〜2006年の新棟建設を含めた床面積で2010年は2003年比約30%増加となりました。さらに、床面積当たりのエネルギー消費量が多いバイオ製品製造および研究開発施設の拡張が大きく影響しています。
しかし、2003年以降の削減対策がなかった場合の2010年CO2排出量は144,000トンとなるため、2010年実績104,000トンは約40,000トンものCO2を削減したことになります。これは、2005年から実施した重油から都市ガスへのボイラー燃料転換を中心に、一部小規模事業所の閉鎖など、過去7年間の省エネなどの対策を実施したことによる成果ですが、各事業所におけるCO2排出量の削減努力にもかかわらず、目標の2003年レベルを2012年までに達成するのは困難な状況にあります。

中外製薬グループCO2排出量

(3)新中期計画の策定

2010年から法令などに基づくCO2排出量削減に関する義務量が設定されたため、これらに対する中外製薬グループの新しい中期計画(目標設定および設備投資を含む行動計画)を策定しました。

改正省エネ法にできる限り対応していくため、東京都環境確保条例対象の浮間事業所だけでなく、すべての事業所において、設備更新時などに、より省エネ性能の高い設備・機器を選択するなどエネルギー消費量削減に積極的に取り組みます。
さらに、中外製薬グループの目標をロシュ環境安全ゴールと同一の「2009年比2014年10%削減(GJ/従業員)」とし、営業部門においてはハイブリッドカーを中心とした低公害車の導入比率を高めます。

フロン類の中止/代替

フロン類の国内規制は、オゾン層保護法(基本法)およびフロン回収破壊法のみで、使用に関する規制はありません。しかし、多くのフロン類は温暖化係数が二酸化炭素の数千倍で、少量の漏れでも地球温暖化に大きく影響を及ぼします。そのため、オゾン層破壊にも影響する「特定フロン」(冷凍機や空調機の総充填量約10トン)を、2020年までにオゾン層破壊に影響しない「代替フロン」へすべて変更します。また、「代替フロン」も地球温暖化には影響を与えるため、今後は温暖化への影響が少ない冷媒(二酸化炭素やアンモニアなど)への変更を検討します。その間、「特定フロン」「代替フロン」ともに漏れにともなう再充填量が年間1%以下となるよう厳しく管理していきます。なお、ハロン消火器は2010年末までに廃止しています。

ハロン消火器から
入れ替えた
二酸化炭素消火器

低公害車の導入状況

2012年までにMRが使用する営業車へのハイブリッドカーの導入比率50%以上を目標として、計画的に導入を実施してきました。2010年は、258台を導入し、累計で702台となりました。その結果、ハイブリッドカー導入比率は37.0%(寒冷地使用の四輪駆動車を除くと40.9%)となり、2012年目標に向けて順調に推移しています。また、電気自動車の本格導入検討に向け、3事業所(鎌倉研究所、富士御殿場研究所、中外製薬工業 藤枝工場)にi-MiEVを試験導入しました。

充電器

電気自動車(i-MiEV)

人と人とのつながりがあるからこその成果
中外製薬工業 浮間工場施設グループ 高野 充広

13年間、浮間工場の施設グループにおり、2003年から全社CO2排出量削減プロジェクトや省エネ法、東京都環境確保条例などへの対応を担当しました。当初、省エネは経費削減の側面が強かったのですが、東京都環境確保条例の義務化を見ても、最近では地球環境保全をより重視していることがわかります。この間、多くの社内外関係者のご協力をいただきながら、さまざまな対策を実施することができました。何ごとも人と人とのつながりがあってこそ、よい結果が得られると思っています。今後、規制がさらに厳しくなることが予想されますので、関係者の皆さまの一層のご理解とご協力をお願いいたします。2011年1月から藤枝工場に赴任したため立場は変わりますが、引き続き協力していきたいと思っています。

中外製薬工業 浮間工場施設グループ 高野 充広
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