Avastinが進行性肺がん患者の無増悪生存期間を有意に延長
生存期間の延長を示した、ここ10年で唯一のファーストライン治療
当参考資料は、F.ホフマン・ラ・ロシュが2007年6月2日(現地時間)に発表した英文プレスリリースを、戦略的アライアンスを締結している中外製薬が翻訳版として、報道関係者の皆様に提供させていただくものです。
従いまして、日本国内と状況が異なる場合があること、また、正式言語が英語であるため、表現や内容につきましては英文プレスリリースが優先されますことをご留意下さい。
英文プレスリリースは、http://www.roche.com/inv-update-2007-06-02をご参照下さい。
Avastinについて
・日本での効能・効果は「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」で、6月11日からの発売を予定しています。販売名は「アバスチン®点滴静注用100mg/4mL、同400mg/16mL」です。
・結腸がん術後補助療法を対象とした多国籍第V相臨床試験に参加、また、非小細胞肺がん、乳がんを対象とした臨床試験を実施中です。
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2007年6月2日 シカゴ発
Avastin(bevacizumab)とcisplatin/gemcitabine化学療法を併用することにより、化学療法単独と比べ、進行性非小細胞肺がん(NSCLC)患者において、病勢が進行せずに生存する期間(無増悪生存期間)を有意に改善しました。NSCLCは肺がんの中で最も多い型のがんで、全肺がんの80%以上を占めています注2。その内、最も一般的なサブセットである主要な組織型が扁平上皮細胞ではないものは、NSCLCの約60%を占めています。これらの所見は、シカゴで行われた第43回米国臨床腫瘍学会(ASCO)で本日、初めて発表されました。
「Avastin in Lung」(AVAiL、BO17704)試験の結果から、Avastinとcisplatin/gemcitabine化学療法を併用することで、以下の点が示されました:
・化学療法単独に比べ、無増悪生存期間が20〜30%統計学的に有意に延長する
・化学療法単独に比べ、腫瘍縮小率が最大70%増加する
・化学療法単独に比べ、腫瘍縮小効果の期間が4.7カ月から6.1カ月に延長する
「主要なE4599試験(carboplatin/paclitaxel)で示されたように、Avastinはここ10年で未治療の進行性NSCLC患者の生存期間を延長させた唯一の治療薬です。今回、AVAiL試験ではAvastinが異なる化学療法レジメンと併用した場合でも効果があることを示しました」と、ハイデルベルグ大学(ドイツ、マンハイム)医学部教授であり、本試験の治験責任医師であるChristian Manegold氏は述べると共に、「肺がんは極めて治療が困難な疾患であり、この結果は多くの患者に対し真の希望を与えるものとなるでしょう」と、語っています。
試験では二つの用量のAvastin(7.5mg/kgと15mg/kg)について検討し、いずれも同様のベネフィットが示されました。新たな有害事象や予期しない有害事象は認められませんでした。全生存期間データは今のところ保留していますが、今後のがん関連の学会で発表する予定です。
肺がんは、がん関連死としては男性で3例中1例、女性では4例中1例を占めています。世界では、毎年120万人以上の方が新たに肺がんや気管支がんと診断されています注1。また、この疾患の死亡率は非常に高いため、新たな治療選択肢が早急に望まれています。
AVAiLについて
AVAiL試験は、最も多い型の肺がんである非小細胞肺がん(NSCLC)が進行した未治療の患者で、主たる組織型が扁平上皮細胞がんではない患者1,000人以上が登録された無作為化二重盲検第V相臨床試験です。この試験の主目的は、二つのAvastin併用群の無増悪生存期間が対照群と比較して優れているかを示すことでした。
AVAiL試験では、患者はAvastin 7.5mg/kgまたは15mg/kgとcisplatin-gemcitabineとの併用治療群またはプラセボとcisplatin-gemcitabineとの併用治療群のいずれかに割り付けられました。二つのAvastin治療群において同様の治療効果が認められました。
肺がんについて
NSCLC患者の大半はすでに進行した段階で診断され、その段階ではすでに手術不能か他の部位に転移しています。ファーストライン治療として化学療法を行っても、診断後の5年生存率は進行性NSCLC患者の5%未満であり、ほとんどが12カ月以内に死亡しています注2。
Avastinについて
Avastinは、血管新生(がん組織に栄養と酸素を供給する血管網の伸長)を阻害する初めての治療薬です。Avastinは、血管新生における重要な因子であるVEGF(血管内皮増殖因子)と呼ばれる生体内の蛋白質を標的として、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断するものです。
Avastinは現在、結腸・直腸がん、乳がん、肺がん、腎細胞がんの患者において、無増悪生存期間および/または全生存期間の延長を示しています。
ロシュとジェネンテックは、結腸・直腸がん、乳がん、肺がん、膵がん、卵巣がん、腎細胞がんなどといった様々ながん種や、進行型や術後補助療法についてのAvastinの臨床的有用性を検討する広範な臨床プログラムを検討しています。今後数年で、世界で約4万人の患者が臨床試験に参加する予定です。
ロシュについて
ロシュは、スイスのバーゼルに本社を置く、医薬品および診断薬領域における研究開発型の世界的ヘルスケア企業です。世界最大のバイオテクノロジー企業であり、疾病の早期発見、予防、診断、治療のための革新的製品やサービスのサプライヤーとして、人びとの健康とQOLの改善に多方面で貢献しています。診断薬事業、がんおよび移植領域の医薬品で世界第1位、ウイルス感染症領域ではマーケットリーダー、そして自己免疫疾患および炎症、代謝、中枢神経系などの主要な治療領域でも活躍しています。2006年度の売上は、医薬品事業では333億スイスフラン、診断薬事業では87億スイスフランでした。また、ロシュは世界各国に約75,000人の社員を擁し、多数のパートナー企業と研究開発契約や戦略的アライアンスを締結しており、ジェネンテックと中外製薬の株式の過半数を保有しています。ロシュ・グループに関するさらに詳しい情報は、www.roche.comをご覧下さい。
本プレスリリースで使用あるいは言及したすべての商標は法律で保護されています。
詳しくは、それぞれ下記をご覧下さい。
参考文献
| 注1. |
Stewart BW and Kleihues P. World Cancer Report. IARC Press, Lyon, pp.183-87, 2003 |
| 注2. |
Wilking N and Jonsson B. A Pan-European comparison regarding patient access to cancer drugs. Karolinska Institute in collaboration with Stockholm School of Economics, Stockholm, Sweden, 2005. |
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