中外製薬

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中外製薬の強み

中外製薬は、バイオ医薬品をリードする研究開発型の製薬企業です。東京に本社を置き、医療用医薬品に特化した事業展開を行っています。

2002年10月のロシュ社との戦略的アライアンスの締結以降、ロシュ・グループの重要メンバーとして、国内外で積極的な医療用医薬品の研究開発活動を展開しています。「がん」「骨・関節」「腎」等の分野を戦略領域と位置付け、特に薬剤の貢献度と患者さんの治療満足度が低い「アンメットメディカルニーズ」領域において、化学合成技術に加えて当社の最大の強みである「バイオ・抗体技術」や「標的分子探索技術」といった最先端技術を駆使しながら、ロシュ・グループの資源を有効に活用することで、国内外において独自性の高い革新的な医薬品の創出に取り組んでいます。

国内では、御殿場、鎌倉の研究拠点が連携して創薬研究活動を行う一方、浮間では工業化技術の研究を行っています。海外では、子会社の中外ファーマ・ユー・エス・エー、中外ファーマ・ヨーロッパを通じ、米国と欧州で臨床開発活動を行っています。また、2012年1月にシンガポールに中外ファーマボディ・リサーチ社を設立し、新規抗体創製に取り組んでいます。

販売については、国内に11支店、海外は台湾、欧州の販社を通じて営業活動を行っております。

2011年の連結売上高は3,735億円、営業利益は624億円でした。

創業 
:1925年(大正14年)3月10日
設立 
:1943年(昭和18年)3月8日
資本金 
:729億円
連結売上高 
:3,735億円
連結営業利益 
:624億円
海外売上比率 
:12.2%
連結従業員数 
:6,779人

(2011年12月末現在)

戦略領域と各領域でのポジション

中外製薬は「がん」「骨・関節」「腎」等の戦略領域において、患者さんのアンメットメディカルニーズに応える革新的な医薬品を開発し、医療に貢献していくことを使命と考えています。

当社は1980年代よりバイオ医薬品「エポジン®」「ノイトロジン®」の開発に着手し、両製品を当社の柱となる大型製品に育成することで、日本におけるバイオ医薬品のリーディング・カンパニーの地位を築き上げました。その後、当社の研究は抗体医薬品へと発展し、国産初の抗体医薬品「アクテムラ®」の創製に成功。世界的に高い期待が持たれる革新的な医薬品として、2005年には国内市場、2009年には欧州市場、2010年には米国市場に送り出しました。2011年末時点において、世界約70カ国以上で発売されています。
2008年には「アクテムラ®」に続く自社創製の抗体医薬品の臨床開発を開始しており、当社はバイオ医薬品の研究・開発・生産の全段階において確固たる競争力を備えるに至っています。また2002年のロシュ社との戦略的提携以後、当社は国内で最も充実した製品・開発品ラインアップを備えることとなり、成長ポテンシャルが大きく広がりました。

がんをはじめとする、薬剤の貢献度が低く治療の充足度が低い疾患領域

製商品売上高構成比

がん領域:2008年より国内がん領域においてトップシェアを確保しています。

がん領域は当社の売上構成のうち最も大きな比重を占める領域です。当社は抗がん剤のほか、がん治療にともなって発現する副作用の軽減のための治療薬などを有しています。今後も数々の新薬や新しい適応症の取得が期待されている、ロシュ社と共通の最重要領域です。

近年発売/適応拡大を果たした分子標的治療薬「アバスチン®」「タルセバ®」「ハーセプチン®」などが順調に市場浸透しており、がん領域でのトップシェアを確保しています。
がん領域における総合的な貢献を目指し、2005年の導入以来現在では約550名規模となったがん専門のMR(医薬情報担当者)や、がん専門の営業組織であるオンコロジーユニットをベースとし、医療環境や治療法の変化に対応したきめ細やかな情報提供を心がけています。また、患者さんの安全を最優先として、徹底した製造販売後の安全性対策や適正使用の訴求、患者さんやご家族への啓発イベントの開催など、がん医療の向上にむけた活動に積極的に取り組んでいます。

病気の発症や悪化を引き起こしている体内の特定の分子の働きを特異的に抑えることで効果を発揮する治療薬。従来の医薬品と比べてより効果が高く、副作用が少ないことが期待される。

製商品売上高に占めるがん領域の構成比率と売上高推移

骨・関節領域:国産初の抗体医薬品「アクテムラ®」が順調に展開しています。

中外製薬は従来からの骨粗鬆症市場での強みに加え、自社創製の抗体医薬品「アクテムラ®」による関節リウマチ市場参入により、当領域での飛躍をめざします。

骨・関節領域は自社開発品によって高い成長が見込める、がん領域と並んで重要な戦略領域のひとつです。ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「アクテムラ®」は、中外製薬と大阪大学との共同研究から開発された国産初の抗体医薬品です。2005年にキャッスルマン病という希少疾患の治療薬として発売され、2008年には関節リウマチの治療薬としても厚生労働省に認可されました。さらに、2009年より欧州、2010年より米国でも発売され、それぞれ順調に売上を伸ばしており本格的な海外展開が進んでいます。
関節リウマチに加え、中外製薬は1980年代より骨粗鬆症の領域にも注力し、治療のベース薬であるビタミンD3製剤「アルファロール®」や「アルファロール®」の次世代品であり2011年4月に発売した自社開発品「エディロール®」、日本イーライリリー社と共同販売している選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)製剤「エビスタ®」を有しています。また、製品ラインアップのさらなる拡充をめざし、ビスフォスフォネート製剤(開発コード:RG484)について臨床試験を実施中です。

製商品売上高に占める骨・関節領域の構成比率と売上高推移

腎領域:新製品の発売を通じて、治療へのさらなる貢献と市場の拡大を牽引していきます。

長年の主力製品であり、収益の柱である「エポジン®」を取り巻く環境が医療制度環境の変化や競合品の新発売により激変するなか、2011年に発売した「ミルセラ®」の早期市場浸透を通じて、腎領域におけるトップシェアを目指します。

「エポジン®」は、当社が遺伝子組換え技術により創製し、1990年に発売した腎性貧血治療剤です。2006年4月に透析患者のエリスロポエチン製剤使用に関する保険償還制度が変更されたことと、競合品やバイオ後続品の発売により、「エポジン®」の売上は2005年の718億円をピークに減少に転じています。

「ミルセラ®」は、既存薬に比べて投与頻度を4週に1回と大幅に減少させたうえ、血中ヘモグロビン値を安定的に維持できる革新的な治療薬です。2011年7月に発売し、順調に市場に浸透しています。

今後は、透析施行前の患者さんへの適切な貧血治療の促進や、「ミルセラ®」の早期市場浸透を通じて、腎性貧血市場の拡大を牽引していけるものと考えています。

製商品売上高に占める腎領域の構成比率と売上高推移

その他の領域:抗インフルエンザ治療薬「タミフル®」や肝炎治療薬「ペガシス®」、「コペガス®」などの育成に努めます。

C型慢性肝炎では、早期発見・適切な治療に貢献し、市場ポジションの強化を目指しています。

移植・免疫・感染症領域の主要な製品は「タミフル®」のほか肝炎治療薬「ペガシス®」と、その併用療法剤である「コペガス®」です。「ペガシス®」「コペガス®」は、順調にシェアを伸ばしているものの、C型慢性肝炎の市場縮小の影響により売上が減少しています。

2011年にC型代償性肝硬変を対象とする「ペガシス®」「コペガス®」併用療法、「ペガシス®」のB型慢性肝炎の適応拡大承認を取得しましたので、今後の売上増加が期待できます。

また、糖尿病や中枢神経系などのアンメットメディカルニーズが高い領域の開発に注力しています。

製商品売上高に占めるその他の領域の構成比率と売上高推移

中外製薬のあゆみ

中外製薬の歴史を沿革よりご覧いただけます。